安保法案について考える

16th Sep 2015 by

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安保法案がいよいよ山場を迎えますね。ニュースを見ていて単純に興味深いなぁと思ったのは、安保法案に反対の人も賛成の人も同じプラカードを掲げていること。どちらも戦争反対を謳っています。終戦日に書いたブログにも関連するかと思いますが、結局戦争したい人なんて日本にはいないんですよ、当たり前ですが。同じ目標を持っているのになぜ意見や行動が違うのか。目標を達成するプロセス部分をどうするかということなんですね。平和国家を維持するためにどうするか。10年後、20年後、100年後も平和を保つには、日本及び日本人は今何をすべきか、まさにこれを考えるべきですね。安保法案をどうこう言う前に、もっと根源的な日本国家の未来像、進む道、方向性を決するべきで、それに影響を与えかねない今回の法案を強行採決で通すのはなんだかなぁと思います。しかしまたこういう形でしかこの手の法案を通すのは無理なのかなぁとも思います。

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集団的自衛権と個別的自衛権、違憲か合憲か、日米安保や自衛隊、大きく変わった国際情勢などなど、論点はかなりたくさん。簡単に言えばアメリカに寄り添うのか、それを止めるもしくは依存を少なくして自立した国防を模索するのか、はたまたそもそも軍事力すら持たずに戦争放棄という概念の元新しい安全保障を確立するのか。。。
違憲だから安保法制反対というのには少し疑問符が付きますね。違憲でいくと9条2項で自衛隊そのものが引っ掛かり、安保法案の前にとっくに違憲状態であることは明白。永世中立国で有名なスイスは、一切の軍事同盟を永久に放棄しているため、国民皆兵制を国防戦略としています。いわゆる徴兵制度ですね。集団的自衛権を持たない代わりに一国で周囲の脅威から身を守るが故に莫大なコストと労力をかけてシステムを維持しています。今回の集団的自衛権行使容認とは、スイスとは真逆で、徴兵制などの軍備増強を避けて、国防の負担を軽減し、同盟国と共に平和を維持しようというものです。さらに民主主義を壊すなというのもやや乱暴で、昨年末の衆院選で集団的自衛権の話は出ていたので、その時点で選ぶ権利は有していたようにも思えます。

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色々思うところはありますが。。。ひとつ確かなのは、これだけ世論が荒れ放題の状態の中で、強行採決をする必要が本当にあるのかということ。先に述べたような今後の日本国家の未来と関わるであろう大事な法案であるならば、これだけを争点に国民の民意が反映されるような取り計らいがあってもいいかなと思います。

BEN

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