BUSINESS CLASS – The Otogibanashi’s
21st Aug 2015 by JUNPEI
WOOFIN’の表紙はもちろん、日本で唯一の総合音楽情報誌CD Journalの表紙も飾る、#LafayetteCrew でおなじみのin-d所属のThe Otogibanashi’s。
まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。
ファッション誌ももちろんなんですが、音楽専門誌のカバーを飾るというのはまた違う角度から本当にすごいなと。
セカンドアルバムですよ?
そんな各方面で話題のアルバム、もうゲットしてもらいましたか?
Lafayetteでもかなり売れています。
個人的には90sのスチャダラパー、00sのRIP SLYME、10sのThe Otogibanashi’sという感じを受けています。
HIP HOPグループは数あれど、身びいきナシでこういった感じを受けることはめずらしいです。
音楽というところを飛び越えて、何というか、「今の時代の感覚や生活」といったニュアンスを含んだ「ライフスタイル」を感じさせるものです。
かつて分かりやすい所でいえばGANGとZULU NATIONはありましたが、80年代にadidas, KANGOL, CAZAL, GOLD CHAINといったアイテムでBADでマッチョなイメージの強かったHIP HOPから、2014年再認識されたDASHIKIのような民族衣装や等身大のファッションやアフリカ回帰思想で新しいムーブメントを生み出した90sのNATIVE TONGUE一派の流れのような。
(先日リリースされたAtsuko TanakaさんとのコラボのDE LA SOULもネイティヴ・タンです。)
(ちなみにLafayette x HOW WE DOのコラボのROPE NECKLACEはこの80sのアイコンを現代的に細くあしらったもので、90sのアイコン的なCUBANはその背景はもちろん、WU TANG CLANのメンバーRAEKWONのONLY BUILT 4 CUBAN LINXの20周年からインスパイアされたもの。それゆえにWIDEとSLIMの2種類があるんです。実は裏ストーリーがあるんですよw)
HIP HOPシーンでいえばここ数年MOLLYやCODEINEなんかのケミカルドラッグの流行りや、CRACKから派生したTRAP MUSICやEDMなんかの台頭から、完全に抜き出た存在として圧倒的な存在感を放つKendrick Lamarの「覚醒」なんかも歴史的な流れ(映画NEW JACK CITY的な)と合わせて見逃せません。
アルバムTo Pimp A Butterflyは完全に聴いておくべき作品です。
AKLOさんのアルバム解説がすごくわかりやすいので必見。
そこいくとおもしろいのはKOHHさんなんですが、脱線しまくりそうなんでやめておきますw
そんな流れで、多分日本語ラップ史上最も有名なパンチラインはこれなんじゃないでしょうか?
「俺は東京生まれHIP HOP育ち / 悪そうなヤツはだいたい友達」
HIP HOPというものが知られて40年?いまだ急速な勢いで成長していくHIP HOPカルチャーは多種多様なスタイルを含んでいるのですが、日本の認知はまだかつてのパンチラインのイメージから出きっていないような気がします。
(これは極端かもしれませんがHIP HOPで車といえばみんなだいたい黒くてデカい高級車のイメージですよね?
こんな曲もありますw シアトルのラッパーGRYNCHの2009年作。
俺も以前真っ赤な240に乗っていたので当時この曲を見つけた時はめっちゃ笑いましたw
ちなみに気づきましたか?カメオ出演しているのはこちらもスマッシュヒットを飛ばす前の彼。この曲もおもしろかったですよね。)
そんなシーンやイメージをおもしろく塗り替えていってくれそうな、ファンタジックでもあり時代のゴーストのようでもあり、懐かしいようで新しく、鋭くリアルなオトギバナシズ。
昔聞いたお話のように頭のどこかにぼんやりハッキリ残る曲たち。
HIP HOPは時代を映す音楽でもあります。ぜひ「今」聴いておいてください。
THE OTOGIBANASHI’S
日本在住のヒップホップ・ユニット。メンバーはBim,in-d,PalBedStockで構成されている。通称O’S BOYS。
SUMMIT,CreativeDrugStore所属。Bimの呼びかけにより高校の同級生のin-d,地元の後輩のPalBedStockは嫌々ながら2011年に結成。
2012年に突如YouTubeに公開された『Pool』が話題となりSUMMITに加入。翌年、4月26日にファーストアルバム『TOY BOX』をリリースし、大きな反響を呼んだ。
フジロックフェスティバル2013に出演。メンバーのBimは俳優の染谷将太氏が監督・主演を務めた映画『シミラーバットディファレント』にて染谷氏の友人役として出演。
O’S BOYSが所属するチーム“CreativeDrugStore”は不定期でPopUpShopというパーティを開催しており、毎度オープン前にはスプラッシュマウンテンのような列ができている。
2014年12月に新作PV『Department』の公開から彼らが少しずつ新しい動きを見せはじめた。
そして2015年8月5日に、セカンドアルバム “BUSINESS CLASS” をリリース。
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