FUCT Fuct fuct ファクト by NDEMN
6th Mar 2017 by JUNPEI
1991年に創設された西海岸におけるストリート&スケートのパイオニアであるFUCTはロサンゼルスのカルトブラントとして認識されている。
そのスタイルだけでなく、グラフィックや数えきれないアーティストやブランドとのコラボレーションにより、今ではストリート及びアメリカンスケートウェアブランド の中での地位を不動のものとし、様々なアーティストやデザイナーに影響を与え続けてきました。
アーティストとしても名を馳せているErik Brunettiは、 クリエイティブ且つ挑戦的な発想、スケートのエッセンス、ストリートを融合しFUCTの世界を作りました。 David MannやLarry Clarkなどをはじめとする著名なアーティスト、デザイナー、ブランドとのコラボレーションで有名です。
FUCTはいつの時代であっても、アメリカのストリートファッションとカルチャーの最前線で常に物議を醸しながら進化し続けます。
個人的に現行のストリートブランドの中でもかなり好きなブランドFUCT。
どちらかというと90年代のファンというより、むしろ近年の方が好きです。
ブランドのファウンダーでアーティストのErik Brunettiは、一般的に知られているわけではないかもしれませんが、実はかなりの影響力を持った人物。
ちょっと興味を持ってもらえるようなエピソードを。
LAにある有名な名門セレクトショップUNION。
世界的に影響力を持ち続けているストリートシーンでは老舗といえるセレクトショップですが、ここを手掛けていたのがJames Jebbiaという人。
via UNiFORME
ジェームズの目にとまり、FUCTはUNIONで取扱いされ、広くその独創性とエッジの効いたヤバさが世界に知られることになります。
このジェームズ・ジェビアとは、実はご存知Supremeのファウンダーです。
その当時を知る人達の間ではSupremeを立ち上げたきっかけの一つはジェームズがFUCTにインスパイアされた事だと言われています。
90年代、独特なユーモアと独創的なアイディア、インパクトのあるデザインによって、まだ始まったばかりのストリートカルチャー・ファッションシーンで一気に注目を集めた伝説的なブランドなんです。
復刻ものもリリースされたりしているので、そういった視点でも注目してほしいのですが、90年代のFUCTの様々なヴィンテージデザインを見ると、色々なブランドのルーツになっていることがわかると思います。
それだけに、数年前に復活を遂げたFUCTの、Erikの、服というフォーマットで現在に落とし込まれる世界観は見逃せないんです。
彼の世界観はこのアカウントで instagram.com/erik.brunetti/ 。
ちなみにFUCT SSDDというスペシャルシリーズSSDD(Same Shit Different Day)は、Erikが最も影響を受けた60 ~ 70年代のカルチャー、ベトナム戦争やヒッピーやドラッグカルチャーなどをErikの解釈で表現されていて、 ヴィンテージ加工や様々なプリント技法などを使い、トラディショナルなアメリカンの空気感を忠実に再現したコレクションとして信頼を得ています。
けっこう色んな人に読んでいただいたブログ「MILITARY THING」で触れていますが、「表現」としての服であり、記号化されていない、簡単にコピーできない、スタイルの確立された今じゃめずらしいブランドの1つなのでぜひ気にしてほしいですね。
店舗での取扱いはLafayette FUJISAWAのみなので、ぜひ手に取って、袖を通して「体感」してほしいです。
個人的には手に取り、残るものが「本物」だと思っています。
短い時期が過ぎたら手元からなくなるようなものより、レザーやデニムやシルバーのような、昔あった「育てる」という風に言われるような、そんな感覚と物を選んでいきたいなと思います。
FUCTは一つも手放したことはありません。
Lafayette Online Store: FUCT
NDEMN