HIPHOP的政治メッセージ

31st Mar 2017 by

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どうも、ファボラスです。

二つ前のブログでFABOLOUSがBROOKLYNに認められるというお話をしましたが

今度は同郷BROOKLYNの若手スターのお話。

JOEY BADA$$のネタは今までちょくちょく話題にしていましたが、ついに4/7にアルバムが出ます。

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ALL-AMERIKKKAN BADA$$

まずはタイトルとジャケから深いメッセージが込められておりまして。

なぜKが3つなのかというと、先行PVの『Land of the free』の中で

Can’t change the world unless we change ourselves
Die from the sicknesses if we don’t seek the health
All eyes be my witness when I speak what’s felt
Full house on my hands, the cards I was dealt
Three K’s, two A’s in AmeriKKKa
I’m just a black spade spawned out the nebula
And everything I do or say today is worthwhile
Will for sure inspire actions in your first child
I’ll begin my verse now

というHOOKがあり、

『世界を変えるにはまず俺たちが変わらなきゃいけない

じゃないと健康を欲しがらないと病気でやられちまう

世界は俺の意見の証人になるのさ

俺には3枚のキングと2つのACEのフルハウスが揃ってる

俺はこの星に生まれた黒いスペードなのさ

俺の言動全てには価値がある

お前らの子供にも大きな影響を与えるはずさ

さぁ、話を始めよう』

てな感じ(完璧な訳ではないので悪しからず)で自分をストリートの切り札的な位置にしているんです。

なんの切り札かというと、前の歌詞の部分。

国や政治や人種などの問題を外からじゃなくて中から変えていかないと(健康を欲しがらないと)

その根深い問題で死んでしまう(病気でやられちまう)

その問題とは???

verseでJOEYはこう言い放つ

300 plus years of them cold shoulders
Yet 300 million of us still got no focus
Sorry America, but I will not be your soldier

Obama just wasn’t enough,

I just need some more closure And Donald Trump

                      is not equipped to take this country over     
    Let’s face facts cause what’s the real motives

あれから300年経ってもまだ3億人はまともな扱いをされない

アメリカには悪いが俺はお前の手下にはならないぜ

オバマだけじゃまだ物足りなかったんだ、まだまだ進まなくちゃいけないんだ

それにトランプじゃこの国を変えるには役不足さ

何がホントなのか、真実に目を向けよう

奴隷としてアメリカに連れてこられてから300年以上たった今も差別や冷遇など黒人ならではの問題がたくさんあり、

それを解決するにはストリートから(中から)変えていかなくちゃいけない。

そんな濃いメッセージが込められております。

その他にも、

Leave us dead in the street then be your organ donors

ストリートで死んだらあとは君の臓器提供者になるだけ

All of our history hidden, ain’t no liberty given

自由なんか与えれないまま俺たちの歴史すら消されていく

Start a new coalition against corrupt politicians

汚れた政治に立ち向かう同盟を組もう

などなど全体に渡り日本人には決して理解できない

長い長い黒人の歴史を詩的にかつストレートに綴った内容なんですね。

まさに現代版NASといったところでしょうか。

だからこそJOEYがDEVASTATEDで謳った歌詞の意味もより一層理解できるはずです。

今NEW YORKは新時代を迎えています。

流行りでも実力でもなく現実

HIPHOPは派手さや刺激の強さが表面的に出やすいですが

こうやって歌詞や背景を知るとアーティストや街や生い立ちへの関心度が深まると思います。

服も同じで、カッコイイ可愛いだけで着るのは簡単

でも作りや作り手や背景を知ると更に愛着が湧いたりその逆もありで。

英語の勉強、僕はこういったところでも日々英語を取り入れています。

皆さんも是非

では最後に惜しくも受賞を逃したものの、GRAMMY賞候補にまで上り詰めたDEVASTATEDを祝い

NEW YORK凱旋ゲリラツアーを行ったときの動画でお別れしたいと思います。

 

I used to feel so devastated
At times I thought we’d never make it
But now we on our way to greatness
And all that ever took was patience

昔はマジで最悪だった

何度考えてもうまくいく気がしなかった

でも今は栄光への道を歩んでいる

ただ辛抱すればよかったんだ

以上、ファボラスでした

in case u ain’t kno so…

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