JUNPEI
音楽や映画、アートからフードにライフハックからテック系まで興味のあるものは何でも追っています。ファッションというよりライフスタイルウェア。2016年の下期からカクタスに魅入られ続けて北へ西へと右往左往。 2020年現在日本のカクタスクラブのトップレベルに位置する日本サボテン狂人会と埼玉サボテンクラブにて役員と競売人を兼任する。
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AUTHOR : JUNPEI
INTO THE WILD by NDEMN
20th Jun 2017 by JUNPEI
最近FUJISAWAのストアマネージャー EVAN @evanhayashi10 に教えてもらったヤツがヤバかったんです。
もちろんスケート絡み。
FUJISAWAではスケートギアを扱っているんですが、そんな中でちょっと気になることがあって、話の中で教えてもらった事なんですが特にスケートするわけではなかったんで知らなかっただけにこれはヤバいw
こんなのあったんですね。
カクタスにドハマりしたおかげであちこち各地に行くんですが、例えば片道3.5時間ぐらいの長野だと朝3~4時起き、5時から出発して一日数件業者さんを回り、間には最長高速で1時間の移動を含み、温室は4~50度ちかくもあるガン照りの異様な空間。
そこでそれぞれ数時間過ごし、だいたいの業者さんのクローズ17時までめいっぱい動いて、やっとまともに座ってメシ、ぐらいの勢いなので日帰りはなかなかハード。
時間に余裕があれば一泊したいとこだけど、その分ゲトりたい。
って思いだしたら、そういえば #VANLIFE とめちゃくちゃリンクして。
もともと昔から興味あったんですが、「車を持たないライフスタイル」にしようとVOLVO 240を手放してからはピストとクルーザーと電車か飛行機だったんですが、カクタスライフには車は超必需品。タイミング的にきてるなーと。
しかし今考えると240のフルフラットはめちゃ広かったw まあそんな事もあるかと。燃費は1桁だったんでまったく使えないですが。
VANLIFEがどんなのかは見ればわかります。
おススメのインスタアカウントはイメージは @vanlifeexplorers @outboundliving 、ハウツーは @vanlifeideas なんかがわかりやすいかなと。
そんな気分のど真ん中を打ち抜いてきたスケートギアは、実はウィールです。
ちょっと見てみてください。
どうでしたか?
実際そんな使い方するかはわかりませんが、そもそも都市の、アーバンなものだと思い続けてきた「SKATEBOARDING」のイメージを覆されたことも大きい理由で。
同時にああ「こんな感じで楽しめる」って感覚もいいなあと。「自由」というか。
本来はそれなんだと思いますけどなかなかスケートは頑固なものだと思ってるので。
実際こんなシチュエーションで乗るのは技術的にも当然難しいですが、なんというかこんなマインドがいいなあと。
思ったように行ける。
俺の用途的にはクルーザーがちょうどいい。お世話になっている人にあげて手放してたんですが、これはちょっといろいろイイなぁと。
今までスケート乗った事なくてもこれには引っかかる人いるんじゃないでしょうか。
小さいシェイプじゃなくて、少しオールドスクールな雰囲気の幅広のデッキを現代の足回りでクルーザーに。
軽い1~2プッシュですーっとけっこうな距離だしてくれて、音は静かで安定感はバッチリ。iPhone構えるのにもストレスなくて、場合によってはフルプッシュ、ミスりそうになった電車にも間に合うような。
チャリでいうと音楽聞きながら海沿いや街中をゆるく乗るビーチクルザーにも、グイグイも走れるしちょっと遊べるクロスバイクな感じにも使える、そんなイイ感じのクルーザー。
ちょっと持ち運びには普通のより重いけど、調子がいいから結局生活に溶け込んで、なんとなくその重さも気に入っちゃえるようなヤツ。
イイなw
湘南はもちろん、いろんなエリアでこの感じは楽しめると思うんですよね。
知らなかった俺からしたらめちゃくちゃ革新的。
どこもきれいに都会的にスムースに舗装された道なわけじゃないんで、結局「スケート」としてじゃないと続かなかったりしちゃうもんだと思いますが、これなら「クルーザー」として完璧に成立するなと。
そもそも公道で乗るなみたいな夢のない話はスルーします。そんな事ばっかりじゃないでしょと。
いやーすげえイイなーと思うんですよね。このクルーザースタイル、FUJISAWAで推したいところ。
これ、このスタイルで乗ってみたい人けっこういますよね?
組み合わせをどうしようみたいな、分からなくて、その瞬間なんかいいなあって思ってもなんとなく現実に降りてこなくて流れちゃうことってあると思いますが、そういうインスピレーションって実はトライしてみると、後になって大事だなって分かる事が多かったりします。
人生が大きくも少しずつでも変わっていくキッカケって、実は最初はささいな何てことなさそうな、思いつきみたいなフィーリングで、いきなりガツンと喰らうようなのはレアな気がします。
試しに俺だったらこんなのが~とEVANに聞いてみたらまるでYES or NOで進む診断みたいなヤツ。
あっさり「あなたにピッタリのセッティングはこれだ!」的な答えがすぐw
正直に、このブログもスケートギアを売りたいとかそんなんじゃなく、服にしろ、それを得る事で得られる「その先にあるもの」をものにして欲しいというか、まだ見えてないそういうなんかいいバイブスへの「チケット」や「価値」みたいなものを得る手伝いをさせてもらいたいという気持ちでLafayetteにいるんで、物を売りたいだけだったり仕事としてなだけならわざわざココにはいないだろうし、このブログもさらっと紹介して終わりになってるでしょうね。
2003年、湘南の3人から始まったものが海を渡ってNYに、なんて夢があるじゃないですか。
そもそもあのウィールFUJISAWAにないのでw
最近は「住む・暮らす」っていうのにもちょっと新しいインスピレーションがあって色々楽しいです。
その辺はそのうち。
しかし新しくてパワーのある事に出会うと、拡がりがデカくておもしろいですね。
この一年はカクタスに端を発する事で大きな変化をいろいろ受けています。
やってることは本質的な部分では変わらないんですが、やっぱり新しい事にはトライし続けたいなと。
そろそろカクタス歴2年目に入るところ。
今までの一年とこれからの一年は、俺にとって大きな転機の一つなはず。
全力で楽しみます。
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VISITED – カクタス キキ – by NDEMN
26th May 2017 by JUNPEI
心底ハマっているカクタスカルチャー。
以前コピアポアさんに伺った時のブログ、想像以上に反響があって嬉しかったです。
「サボテン」なんてこっち界隈からしたら未知どころか興味を持つ事すらチャンスはないだろうし、ましてや観葉植物を扱っているような所や花屋さんじゃ到底見る事も難しいものばかりのディープなものをいきなり叩きこんでみましたが、そこはさすがDIGGIN’マインドのシーン。
なんか引っかかってくれた人たちもいたようで、ありがたい限り。
というワケで今回は先日行ってきた信州の、お世話になっているここも俺がとても好きなスポットを紹介したいと思います。
園芸的な高いこだわりと「日本的サボテン道」を掲げるカクタス キキさん。
オーナーの林さんはとても優しく丁寧な方ですが、こと栽培に関して自らの信念とスタイルを持ったハードコアさを感じます。
花屋さんやホームセンター等普通の生活の中で出会えるものは「サボテン」といった感じですが、俺が惚れ込んでるのは「CACTUS」。
サボテン栽培においてオーバーとアンダーのようなシーンの違いがあって、いわゆるサボテンは「育てる」といった感じですが、カクタスは「作る」と言います。
これには驚いたんですが、栽培の仕方と人によって姿形や雰囲気が変わるんです。
上級者、名人と呼ばれる人のものはどの品種でもその人のだと分かるんです。そして当然価値も高くなる。名人作のものはまったく同じ品種でもその容姿や血筋で数千から場合によっては数万円の違いを生み出すまでになるんです。
そこは数年または数十年かけて作り上げたものが、たった一回の水やりや、時には温室の扉をたった数十分締め切ったままでいただけでダメにしてしまうほどの世界です。
愛好家の作りの上手い下手はそのままシーンでのその人の評価になります。当然下手ならナメられます。
その辺りHIP HOPさながら、ある一定以上の世界はシビア、やるかやられるか的なヒリつく感じも魅力です。
日本には何ヵ所か名産地があるんですがその一つであり聖地と呼ばれる長野に位置するカクタスキキさん。
業者さんには二つのタイプがあり、主にバイイングと管理型と、自家産で作りながらバイイングもする型がありますが、林さんは後者。
有名な会で賞を取ったり、ある品種の特定の姿をしたものの作出家でもあり、その作りには定評があり豪壮ながら品のある姿に仕上げる技術と妥協のない情熱は素直に凄いなと思わされる説得力があります。
自ら交配して種から数年育てた実生のものも販売されており、通販での対応は今まで色々な所と取引させてもらいましたが、林さんは特別丁寧でその愛情とプライドがうかがえる対応をしてくれます。
販売ページに書いている一言二言があるものは要注目。
完成球を買うだけではなく、手頃で素質のありそうなもの、「育てる事により得られる楽しみ」を分けてもらえる貴重な場所でもあります。
個人的にたくさんの人に知ってほしい場所。
そのごく一部を紹介します。
林さんは特にEchinocactus horizonthalonius / 太平丸と呼ばれる種がものすごいです。
が、どんなカクタスもきれいに作られているのが本当にすごく、まったく興味のなかったものでも林さんの手元にあるものを見ると、意識を変えられたりします。
初心者はわからない事だらけで、色々質問したり、値段も手頃な小さいものは特徴が出てないのでよく分からなかったりするんですが、林さんの笑顔と共に言われる「騙されてみてください」はなぜか気持ちよくすっと入ってきて、気づくとそれは自分の温室にいたりします。
後にそれは、笑顔の裏にある確かな自信と自身のプライドに裏打ちされたものだと分かるようになりました。
長年の付き合いというには程遠いですが、ケチな事はしない方だとひしひしと感じます。
林さんに「騙されてみる」人と「騙されてみたい」人が増えるとうれしいですね。
もちろん、俺はもうそのうちの一人です。
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– CACTUS TOUR –
・copiapoa 静岡 copiapoa.jp
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NEW YORK #2 Derek Jeter by NDEMN
20th May 2017 by JUNPEI
ちょうど去年リリースされ大きな話題を呼んだLafayette × NEW YORK YANKEES × NEW ERAコラボ。
ブログを書いていたのを思い出しました、16/2/6のポストHistory of NY by NDEMN。
いやーやっぱこのコラボはすごかったですね。
そこから一年、遂にはNYに店舗をオープンさせたんですから、Lafayetteの勢いと底力は説明するまでもないと思います。
そのヤンキースの中でもレジェンダリーな選手Derek Jeter。
ワールドシリーズ優勝5回、14回のオールスター選出、通算で3000本安打以上。華々しいキャリアと共にTHE CAPTAINのニックネームで愛された第11代主将ジーター。
この辺で知ってる方もいるんじゃないでしょうか。
2014年引退、去年彼の背番号 2 は永久欠番となりました。
ちょうど5/14に永久欠番の記念式典がヤンキーススタジアムで行われたばかり。
「世界中から多くの人が何かの1番を目指し、この街を目指す。でも俺にとっては君が与えてくれたこの 2 こそ何よりも大きなものだったよ。」
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男にとって髪型と服とは by NDEMN
14th May 2017 by JUNPEI
Director: John Turturro
‘rag & bone Films’ Production。ブルックリンのとあるバーバーが舞台。
台本なしのアドリブでの短編作品。
こんな雰囲気を味わいたかったら、横浜のHARBOR’S BARBER SHOPへ。
ヘアサロン・美容室・理髪店・床屋…そのどれでもなく、「バーバー」。
一度体感してみてほしいヤツです。
こういった所に行く事により、スタイルや身だしなみといった「美学」的なものや感覚に気付ける体験になるかもしれません。
まずは電話で予約を。面倒かもしれませんが、そういったことの積み重ねでしか得られないものというのは確実にあります。
HABOR’S BARBER SHOP
神奈川県横浜市西区岡野1-1-30
045-294-9249
instagram.com/harbors_barber_shop/
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Lafayette FUJISAWA 14th ANNIV. by NDEMN
1st May 2017 by JUNPEI
2017年5月、Lafayetteの本店は14周年を迎えます。
@lafayette_fujisawa 14th Anniversary SALE
Lafayette FUJISAWAは5月で14周年。5/1 (月) – 5/7 (日)の一週間限定のセール開催します。
Ralph Lauren, RL Rugby, Stussy, Levi’s, ALIFE, ACAPULCO GOLD, HUF, DIAMOND SUPPLY Co., BRIXTON他、アウトレットプライスから更に20%OFF。
USED ALL 10%OFF
SPECIAL SALE DECK ¥3,000〜
もちろん他にも掘り出し物、NY買い付けアイテムも。セール半分でディグりに来てもらえたら色々おもしろいんじゃないかと思います。
個人的に実は隠れて古着コーナーもアツいw
この時期の湘南は最高なので、ぜひ。
Lafayette FUJISAWA
神奈川県藤沢市鵠沼花沢町1-1藤沢駅前ハイム2F
0466-50-4205
11:00~21:00
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“6℃ feat BIM – in-d by NDEMN
25th Apr 2017 by JUNPEI
話は聞いていましたが、正式にアナウンスされたin-dのソロアルバム。
発売は5/5のようで、d / o / sと名付けられたタイトルに想像力を掻き立てられ、楽しみでしょうがない。
そのアルバムから先行MVが公開。タイトルは「”6℃」。
CDS所属の鬼才dooooプロデュース、映像はHeiyuu。
桜も散ってそろそろGWという陽気の中の “6℃ 。
天邪鬼とか狙ってるとかそういうのではなく、in-dというアーティストそのままなのかなと。
出会いや別れや新生活的なものじゃなく、まして安易にセールスを気にしたサマーチューンでもなく。
どこを定義するか難しいですけど、東京の最低気温が6度だったのは一カ月前ぐらい。
取り立てて「一カ月前」って話にもなりにくく、曲にもなりにくそうな時系列で、頭の中にもそこまでイメージとしてピックアップされづらいようなうすぼんやりとしたとこ。
3月はせわしない時期なのでいつの間にか過ぎていたりするもの。
あっという間 昨日はもう来ない
ありふれたフレーズでも、すっと染み入ってくる時っていうのがあると思います。
d/o/s
1. UnO (Prod by in-d)
2. i nEEd (Prod by BIM)
3. 6℃ FT.BIM (Prod by doooo)
4. ViEW(Prod by JUBEE)
5. AFTER MidniGHT FT.GAPPER (Prod by BIM)
6. iSLAnd (Prod by doooo)
7. TiFF (Prod by VaVa)
8. TRES (Prod by in-d)
収録曲の一部はこちら soundcloud.com/creativedrugstore 。
CreativeDrugStore PopUpShop Vol.7
日時:5月5日(金)
場所:中目黒W+K+ Tokyo
住所:東京都目黒区上目黒1-5-8
More info. creativedrugstore.tumblr.com/
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OVERALLS STYLE by NDEMN
18th Apr 2017 by JUNPEI
2017 SSのコレクションの中でも個人的にも楽しみにしていたアイテムがオーバーオール。
これが俺の中のハイライトの一つでした。
more detail: WASHED DENIM OVERALLS
去年からパーツまで真っ黒のブラックデニムとウォッシュドデニムのが欲しかったので、もちろん即。
なんというか、服は誰かのを見て欲しくなるとかよりも、ライフスタイルの中からインスピレーションがあって、その気分に合うアイテムを探す感じなので、実際イメージに合うものを見つけるのも大変でw
やっとデニムのが手に入りました。
いやーイイですねオーバーオール。相当な頻度で着ちゃってます。新しい。
街中で人とかぶる事がほぼないですねw
一年通して着れるアイテム。
といってもオーバーオールなんて慣れないと意外と手をだしにくいアイテムだとは思うので、スタイリングのインスピレーションにビジュアル集めておきました。着方は色々。
まあ、俺は推しなので押さえておいた方がいいアイテムですよw 特にこれはクラシックなアイテムでもあり、早いものだと思うので。今からならだいぶ長く楽しめます。
どんなトップスとも相性良し、個人的には袖プリントのロンスリと合わせるのがイイです。
ジャケットであればレザージャケットなんかと合わせようかなと。
袖の長さでいろいろ印象が変わり、ロールアップも相性イイので、合わせるものでアレンジしながら着てほしいヤツです。
今ならやっぱりデカめで着た方がいいですね。
Lafayetteのをゲットできた方はラッキーでしたね。楽しんでください。
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雨 x BOB MARLEY by NDEMN
11th Apr 2017 by JUNPEI
ここしばらく雨が多いですね。ヤダなーって人が大半だと思います。
なので雨に関わる話を。
知ってる人も多いと思いますが、レゲエの神様と呼ばれるBOB MARLEY。
彼の言葉とされるこんなのがあります。
Some people feel the rain. Others just get wet.
雨を感じられる人間もいるし、ただ濡れるだけの奴らもいる。
解釈はいろいろあると思いますが、どう感じたでしょうか。
この言葉、けっこう気にいってます。
こういうのってそれぞれの現段階で感じたものでいいと思うので、あまり説明的なのはなーって思うので、ここで終わりにしましょう。
タイトルにしたわりには短すぎるw
意外と楽しんでもらえたような前回のサボテンの話。
植物と接するようになって、自然…天気や温度や湿度や風や季節、色々意識するようになりましたが、その中でだんだんと古くからある日本人の感性と、それを表す日本語の美しさ等に触れる機会が本当に増えました。
南北に長く、四季があり、海山川、自然が豊かで天災も多い島国。
世界的に見てもめずらしい水道水が飲めるという、豊富な水という貴重な恵みの多い地。
ちなみにこれ、何色でしょうか?
だいたいの方が 水色 と思ったと思いますが、英語にはこの水色を表す言葉がないそうです。
古来より様々な文明は水の近くで発展してきました。
世界四大文明といわれるメソポタミア・エジプト・インダス・中国、このどれもが大河の近くで発展しました。
メソポタミア文明はチグリス川とユーフラテス川の間、エジプト文明はナイル川下流域、インダス文明はインダス川流域、中国文明は黄河と長江のほとりで。
高低差によって流れる川の周囲の土は養分が多く、農耕に適しており、飲み水はもちろん衛生的な生活にも水は欠かせません。
重いものや大量の物の移動にも水に浮く船は有効で、物流の発展はそのまま人や様々な物資の流通に革命を起こし、人の移動によって知恵や知識ひいては学問の発達に繋がります。
食料確保は人が生きていくうえでの最優先事項。そして水辺での生活は氾濫等の危険がつきもの。
それにより灌漑技術の向上や、農作業の効率化の時期を知るための天文学や太陽や月の動きに基づいた暦を作成する為の暦法などが発展していきました。
このように「水」というものは自分たちが思っている以上に様々な事に影響し、かつ貴重な資源なんだなと思わされます。同時に非常に強力な政治材料でもあるという事を。
それら「自然」というものに内包される様々な要素が、この南北に長い島の日本という国の風土と精神性や感性を育んできたんだなと感じます。
例えば左右をを表す「左」、このひだりの語源は「日の出」からきていて、広辞苑では「南を向いた時に東にあたる方」とあり、古い様式の日本の家屋は南向きが良しとされていますが、朝起きて南向きの縁側に立つと、朝陽は東から昇ってきます。つまり左ですね。
それこそこの時期の「雨」。
雨、といえば簡単で何も変わらず常に同じもののようですが、そのそれぞれに名前がつけられています。
・春時雨 (はるしぐれ)
春に降る時雨。晴れたと思ったら降りだし、降りだしたと思ったら止むのを繰り返す定まらない雨。
・小糠雨 (こぬかあめ)
春先にしとしとと降る霧雨。
・桜雨 (さくらあめ)
桜の花にかかる雨。桜の開花時期3月下旬~4月上旬に降る雨。
・花時雨(はなしぐれ)
桜の時期に降る時雨の事。
・春霖 (しゅんりん)
3月から4月にかけて天気がぐずつく時期の事。春の長雨とも。
・菜種梅雨 (なたねつゆ)
菜種の生る3月下旬から4月頃に関東以西の地域で天気がぐずつく事。
・春雨 (はるさめ)
3月下旬から4月頃にいつまでも降り続く地雨のようなしっとりした雨。
起きる事柄が同じでもそれをどう捉えるかで印象は変わります。印象によって感じ方が変わります。
そこには知識や経験も関わってきますよね。
センスが良い悪い、いろんな場面で使われます。
SENSEの意味は感覚・意識・観念といったものです。
桜を散らせる雨も、「桜雨」と知れば少し変わるんじゃないでしょうか。
見上げる桜だけじゃなく、水たまりに浮いた桜の花びらも悪くないかもしれません。
「桜は 散る。梅は こぼれる。椿は 落ちる。菊は 舞う。牡丹は 崩れる。朝顔は しぼむ。」
これは友人がコメントしてくれたこと。
最後に。
ちょうど大変な状況にある友達から連絡がきたり、ちょっとしたやりとりの中でなんか新しい環境で壁にぶつかってるみたいだなと感じる事があったりして思い出したのにこんなのがあります。
古くから天候や気候について伝承されてきたことわざのような天気俚諺(てんきりげん)というのがあるんですが、日本では「二月の雪 三月の風 四月の雨が、美しい五月をつくる」というのがあります。
これはイギリスにも同じような意味の March winds and April showers bring forth May flowers というのがあります。
辛かったりイヤだったり、大変な時があるからこそ、強く美しくなれる。かな?と。
必ず季節は巡ります。
春は、すこし遠くなっていた人たちを連れてくる季節でもあるようです。
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VISITED – copiapoa – by NDEMN
7th Apr 2017 by JUNPEI
インスタを見てくれている人はもう知ってると思いますが、人生変わるぐらい魅入られてしまったカクタス、aka サボテン。
きっかけはLFYT SPORTに贈られたミニサボテン。
桜と梅の違いすらあやふやレベルぐらいだったのに、贈られたものだからなんとなく水やりだけはしていて。
室内だしスポットライトなのにも関わらず、ある日突然一つ小さな花が咲いて、なんだかわからないけどそれに喰らって。
サボテンが花が咲くなんて思いもよらず、ただその生きるチカラ?生きようとする意志?みたいなものを無機物のように捉えてたものから感じた事は今考えるとけっこう大きなインパクトで。
他にもいろいろな要素が関わってくるんですが、とにかくそれに出会ったタイミングすら必然なんじゃねーかぐらいのものがあって。
北米と南米、砂漠から高地の山まで生息して、その環境に合わせて姿を変えるカクタスは、まさに進化の途上を体現している生き物だって知ると、その多様な姿形の「デザイン」性もおもしろくて。
江戸時代から続く珍奇舶来植物としての園芸の世界もまた奥が深く、日本人の感性の尖り方、細やかさからくる高い園芸技術にも驚き、カクタスを巡るアレコレはまさにHIP HOPと同じようなストリートカルチャーを感じさせて余計引き込まれて。
龍胆寺 雄という作家でありサボテン研究家の著書 シャボテン幻想 という本にこういう一節があります。
「人生の一日の戦いの矛をおさめて、自分の世界へ立ち返って、家に戻って夜の沈黙(しじま)の一刻、ひっそり静まって眼の前にならんでいるシャボテンを一鉢々々眺めてみる。
こういう場合、シャボテンはただ鑑賞にたえる一鉢々々の、ただの植物ではない。
シャボテンは、この不思議な植物は、それが生えていた砂漠の人煙絶えた遥か彼方の世界の孤独を影ひきいてもってきている。雲もなく晴れて刳(えぐ)れた空の下の、ただ焼け石と砂ばかりの世界に、淋しく乾いた音をたてて風が吹き抜けている。そこにシャボテンが自分の影だけを地面にしみつかせて、孤独にたたずんでいるのが、眼に見えてくる。その前に主(あるじ)はいま立ち尽くして、心の遥かな彼方を吹き過ぎてゆく風の音に耳を澄ましているかのように、じっと佇んでいる。(中略)
こんな心理は、心優しいふつうのただの草花好きにはわからない。この人たちはすでに成仏しているのだ。」
龍膽寺雄は「荒涼の美学」を愛し、「殺伐の哲学」をサボテンから読みとったという…なぜ自分がサボテンにHIP HOPを感じたのか、この考察がおもしろくすんなり入ってきたので読んでみてください。
とにかくほとんど音楽や映画やファッションやそういうカルチャーに費やしてきた人生の中に、突然強烈な新しいトピックが現れて、それにのめり込んでいます。
自分にとってはレザーやシルバーやデニムにキャンバス、バイクや車にギターやレコード、「VINTAGE」って言葉に集約されるような魅力を持ったものと同じ感覚。
1年経たないうちに、それを求めて千葉・静岡・神奈川・長野・埼玉・愛知・大阪・茨城・沖縄と行き続けてどんどん拡がっています。
そんな中でも何度も足を運んでいる場所、静岡のcopiapoaさん。
ここはコンセプトがしっかりしていて、まるでセレクトショップのようで、オーナーさん達もかなりイイ人達。
全国のTHE NORTH FACEでポップアップショップを開催されていたりします。
今年に入ってから、興味を持ってくれたUNDEFEATEDやirieのスタッフのみんなを連れて行ったり、紹介した友達が遊びに行ったり、一度ここのドアを開くと数時間があっという間で、必ずまた行きたいってみんな言う場所です。
何も知らずに行ったとしても、なにかそのヤバさに圧倒される場所。
こういったものはめずらしいと思うので、その一部をぜひ見てみてください。
at copiapoa
「荒涼の美学」と「殺伐の哲学」
– CACTUS TOUR –
・カクタス キキ 長野 kiki.ocnk.net
・廣仙園 滋賀 kohsen-en.sakura.ne.jp
・CORON CACTUS 三重 facebook.com/coroncactus
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In the woods. by NDEMN
28th Mar 2017 by JUNPEI
英国をバックボーンに長年独自路線を歩み続けるmaharishi。
日本でも人気を特にファッション関係者に得ていた時代があります。
いわゆる無骨なミリタリーとも違う上品さを持ったブリティッシュブランド。
そのマハリシの17SSのプロモムービー。
植物…とりわけカクタスakaサボテンにどっぷりハマったんですが、そのおかげでインスピレーションの場がものすごく増え、頭の中に描いていたことがビジュアルとして描かれていたことに、嬉しくもあり悔しくもあり。
DJ RUSTYとインスピレーションシェアをしてたので、アイツはわかるはずw
ここ最近、今まで書いてきたブログが、バラバラなはずなのにうっすらと一貫性を持っていることがここに来てわかってちょっとおもしろいです。
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