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VISITED – 三河サボテン園 – by NDEMN
25th May 2018 by JUNPEI
相変わらずのカクタスライフ。
これが始まってから四季に敏感になり、朝は早くから始まり、一日一日があっという間に過ぎ。
気づけばもう来年の事を考えています。
毎月二度は県外に出かける事が、2016年の7月か8月あたりから始まってもうすぐ丸2年。
おかげさまで色々な場所で遊ばせてもらえています。
今回は愛知県の西尾市に位置する三河サボテン園さんのご紹介を。
先日伺ってきたばかりですが、もうすでにまた行きたい場所です。
こちらの園主、土井さんは全国に名人として知られる方で、ご自身の名を冠した様々なカクタスを作出されています。
名人として知られる方が業者さんとしてやられている事は珍しいのですが、土井さんは以前は会社員として働かれ、趣味家として情熱と努力の末に名人として知られるまでになられています。
ただでさえ他者の評価の厳しい仙人掌業界で、仕事をしながらそこまで登り詰めるというのは並大抵の事ではありません。
ここに三河サボテン園という場所の最大の特徴であり最大の強みがあると思います。
仙人掌趣味というのは先輩方との交流や教授や指導がある事で、その深みは果てしなく増します。これは間違いなく断言できること。
その絶好の機会を得られるのが趣味人が集まるクラブに参加することです。
土井さんは西三河カクタスクラブの会長も務めていらっしゃいましたが、西三河の特徴の一つが勉強会が開催されることです。
通常交換会が主としてクラブでのツアーや懇親会などもありますが、ここまでしっかり技術や知識を教われる場を設けるクラブはないんじゃないでしょうか。
属別や技術毎に行われる講義は、内容によりその道の達人が講師を務めるといった徹底ぶり。
次の世代への文化の継承を意識し、楽しむだけではなく実践的に若手育成にも力を入れている会だと思います。
県外会員も多いクラブなので、興味がある方は気軽に問い合わせてみることをオススメします。
近県であれば2カ月に一度の開催なのでちょうどいい機会ではないでしょうか。
そういった背景もあり、オーナーが趣味家出身であること、また土井さん自身が文化継承や趣味家同士の交流を望んでいらっしゃることが三河サボテン園を形作っています。
それは価格にも如実に表れていて、とにかく手頃な値段設定。
またいつ行ってもおもしろいものや珍しいものや手に入りづらいものもあり、様々な豊富な商品量を確保されています。
これは相反することで、値段が安ければ来客も多く回転は早く、かといって商品は植物なので簡単に生産できるものではなく、生産者も多いわけではありません。
その為「いつ行っても何かある、楽しめる」を作り上げるには相当な企業努力が必要で、それを実現していること自体がある意味恐ろしい。
本当にビックリするほど世の中の流れにフィットしていないプライスで、気軽に行ける距離の方が羨ましいを通り越して、少し業界のことをわかってきた趣味人の販売職の身としてはこれでいいのかと余計な心配をしてしまいますw
個人的な感想としては「ほぼボランティア…」ですw
そんなもはや離れ業をやってのけてしまう土井さんの実績と人柄と強い意思と、その志をサポートし続けている仲間の影に、感銘を受けます。
それぞれの品種毎に環境を変えた8棟ほどある温室群は、初心者には栽培や環境作りのヒントにもなると思います。
そこに収められた多種多様なサボテン・多肉植物。
初心者から上級者まで楽しめる、居心地の良い場所です。
パキポディウムやユーフォルビアの実生の小苗。これぐらいのサイズって意外とないような。
南アフリカの球根植物、牡牛殺しの名を持つBoophane disticha。和名が太閤秀吉といい、葉が完全に展開するとその名に納得するような姿になります。
人気のアガベも大小様々。
ここの奇巌大鳳玉すごくイイんです。
有名な土井さんの兜。
Epithelantha bokei、和名小人の帽子。これが安価でストックされているのは全国でここだけかもしれません。
大小様々なサイズがたくさん取り揃えられているお陰で、1週回ってからの2周目でも新たな発見があると思います。
毎回掘り出し物が複数見つかるので、三河サボテン園がすごく良心的な設定とはいえ、予算はむしろいつもより多めがオススメですw こんな値段じゃ次は買えない…と。
二カ月に一度オンラインオークションも開催されていますが、やはり正統派なサボテン園のもの。
ヤフオクや他のネットショップでは出会えないようなものが出品されるので、そちらも見逃せません。
ぜひ一度足を運んでみてください。
きっと帰り道には次の計画を立てていると思います。
三河サボテン園
愛知県 西尾市 丁田町五助43-5
090-1749-6817
http://mikawasabo.web.fc2.com/
そういえば、三河サボテン園さんに寄ったら食事はこちらなんかどうでしょうか。
園から歩いて5分以内のこなべさんの鍋焼きうどん。
50度ちかい温室から出て熱い鍋焼きを食べる。オススメです。
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VISITED – CORON CACTUS – by NDEMN
24th Jan 2018 by JUNPEI
2017年中に行きたいと思っていたのですが、限られた開園日とタイミングが合わず、今年ようやく念願の来園が叶いました。
三重県は四日市に位置するCORON CACTUSさん。
30代という業界内で異例の若いオーナーの方で、キャリアと情熱が相当なものだというのがひしひしと伝わり、日本のサボテン園芸界の明日を担う若手筆頭と目されています。
コロンカクタスさんはただのサボテン園ではなく、生物を遺伝的に改良し新品種育成をする、「育種」に力を入れられています。
専門的な知識と高い技術に歴史の認識、そして「美学」が必要になり、サボテン園芸というものの将来を見据える先見性を持たれています。
現在進行形でシーンの中枢を担っていくであろう方の場所という事ですごく気になっていて、ちょっとしたファン心理のようなものでした。
当日はたくさんの方が訪れていて子連れのファミリーから若い方からベテランの方々、自分のように遠方から目がけて来ていた方などで賑わっていて、あんなに活気のある所は珍しいなと驚きました。
オーナーの芳山さんの人柄と情熱が大勢の人を惹きつけているんだなと納得。
そんなコロンカクタスさんの風景の一部をご紹介します。
分厚い氷が張っていて、小さい子が割って遊んでいました。
アロエも色々なものがあります。
根部が大きくなる塊根植物、コーデックスと呼ばれるジャンル。これで植物なんです。
冬の温室の風景。
春の訪れを察知しているよう。
カクタスライフが始まってから、季節の小さな移り変わりを気づけるようになりました。
すごい造形。芳山さんの手によるものかもしれません。
上が大きくなってから、下がこどもです。
発芽して間もない小さいもの。ここで見るこの風景はちょっと特別です。
とても楽しませてもらい、この後三重シャボテン協会の新年会ギリギリの時間まで居てしまいした。
楽に通える距離の方達がうらやましいですねw
すでにカクタスに触れている人、ちょっと興味が出てきた人はコロンカクタスさんのインスタをフォローしてみてください。
日々の管理の事といったことや、日本の「サボテン園芸」の奥深さに少し触れられるプロフェッショナルによる貴重な機会になると思います。
日本のカクタスシーンの事は昔は書籍がたくさん出ていたようですが、この数十年はそういったものは少なく、そもそも話で伝わる職人と同じ「口伝」の世界。
「古き良き」や「侘び寂び」、「粋」。
そういったクラシックな「芸の文化」を、育種というイノベーションを起こしながら現代に少しずつ伝える事もできる稀有な方です。
訪問希望の方は開園日をインスタでチェックしてスケジュールを調整してください。
きっと行けて良かったと思えるはずです。
CORON CACTUS
090-3446-5065
作家でシャボテン研究家だった龍胆寺 雄氏はシャボテンから「荒涼の美学と殺伐の哲学」を読み取ったという。
ちょっと変な話に聞こえるかもしれませんが、個人的にカクタスライフはHIP HOPで、音と世界観でいうとTHA BLUE HERBなんです。
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VISITED – 堀川カクタスガーデン – by NDEMN
7th Jan 2018 by JUNPEI
年が明けて4日、朝5時出発で長野へ向かいました。
カクタスにハマったきっかけの大きな一つが年間降雨量0mmもありNASAがシミュレーション実験もする地球上で最も乾燥した場所、チリのアタカマ砂漠に自生するCopiapoaという属のもの。
年間最大数mmしか成長しないと言われ、雨が降らない土地、海岸線も近い環境から山の方まで早朝に霧が発生する為「霧を吸って生きる」とまで言われる謎の多いサボテン。
その姿形とストーリーにヤラレました。
「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」ワシントン条約(CITES)に抵触する為、輸入にはライセンスが必要。
その為輸入数が少なく、またその時々で様々な条件が違います。
年末お世話になっている方から早い段階で情報をもらい、今回しっかり長年やられているサボテン園さんの輸入という事、しかも数十年ぶりの当たりだったという事で正直気になって気になってw
都内には出遅れたので長野に。
未発根の輸入球のリスクは教えてもらっていたものの、見るだけでもと思い今年最初の遠征へ。
向かった先は長年日本のカクタスシーンを支えている堀川カクタスガーデンさん。
GoogleのCMで一気に知名度を広げた千葉のグランカクタスさんと双璧を成す広大なサボテン園さんです。
サボテンだけではなくマダガスカルなんかの植物、塊根植物や多肉植物含め様々な珍しい植物が取り揃えられています。
その一部をご紹介します。
実生コーナー。種から育てられています。
Leuchtenbergia principis variegated
晃山という和名のカクタスの斑入り個体。好きなものの一つです。
脱皮のような感じになっていますが、こんな風にもなるのかと。
輸入球のAztekium hintoniiの古木。堀川さんにはこういうのがけっこういて、貴重なものが見れる場所でもあります。
Ariocarpus属、牡丹と呼ばれ、進化途上にあるカクタスの最新形態です。
周りの鉢上からこぼれた種が発芽して育っています。
Sarcocaulon crassicaule…だったかな。スペースがあったらこっち系もやりたいんですけどね。
これが目当て、正直めちゃくちゃ興奮しましたねw
今回の輸入は数は少なくクオリティは高くとの噂通り、しかも堀川さんの所なのでその中でも粒揃いだと思いました。
現物は数段写真以上です。
個人的にコピアポアにはこだわりがあり、そこに合致しなければまったく手を出すつもりはなかったのですが、遠くから一瞬で目に飛び込んできたヤツがいてw
朝早く、この為だけにスタッドレスを装備して雪の中をかいくぐってきた甲斐がありました。
堀川さん年始早々ありがとうございました。
ちなみに堀川さんの愛車の一つはHUMMER。
珍しいものが詰まったデカいカクタスナーサリーをマネージメントしてハマーを転がす豪快な方。
HIP HOPマインド的にもグッとくる人ですw
ぜひ足を運んでみてください。
堀川カクタスガーデン
026-292-5959
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VISITED – 廣仙園 – 滋賀 by NDEMN
11th Nov 2017 by JUNPEI
滋賀の琵琶湖のそばに位置する廣仙園さん。
種から育てる「実生」を行っています。
全国に数えるほどしかサボテン園さんはありませんが、その中でもこの実生をされている園は少なく、日本のカクタスシーンを支えている貴重な場所の一つです。
その中でも廣仙園の園主の中川さんは珍しい種の実生もされていて、特に南米エリアのものに強く、探すのが難しいマイナーな種もココなら見つかるかもしれません。
加えて、初心者の質問にも丁寧に答えていただけます。
一般的にサボテンを育てるのはわりとほったらかしで簡単だというイメージがありますが実際はなかなか難しく(本音を言えば相当難しい)、言葉で説明するのはある程度の経験が質問者に最低限必要なんですが、そんな中でも可能な限り答えていただけるというのはとてもありがたい事です。
ここで書いてもあまり響かない事だと思いますが、この実生というのは時間がかかるもので、販売できるサイズまで育つのは最低3~5年かかりますが、促成栽培技術の接ぎ木というものは同サイズまで半年~1年。さらに同個体のクローンを増やすカキ仔というのがあります。
ですがカキ仔や接ぎ降ろしと呼ばれる促成栽培や栄養繁殖されたものは、肌の色が冴えなかったり病害虫に弱かったりといった個体の弱さがある為、やはり実生のものが個体としてはベスト。
この辺のクローンとオリジナルの対比の描写は映画やアニメーションや小説でもありますが(大抵クローンは定期的なメンテナンスや体組織のリフレッシュが必要で、それを怠ると病気や機能不全を起こすか、死ぬか)、まさにその通りで「オリジナル」であるという事に「価値」があります。
商売的に考えれば「より安全に、より早く、より多く」の方が圧倒的に効率も利益もいいのですが、様々な観点や思想やスタイルから、それとは相反し技術と時間と忍耐が必要な「実生」をメインとされています。
また「作り」の方法として簡単にですが、温室内の湿度と温度を高くし、通風を控え遮光を強めにし、水を多く与えるやり方を「蒸し作り」といい、早く瑞々しく大きくなります。
その反対にメリハリを持ちつつ水をやり、光線を強く、風によく当てるやり方は、成長は遅めになるもののよく締まった丈夫な個体となる「堅作り」といいます。
カクタスは環境によって姿形や性質が変わるほど敏感な植物なので、蒸し作りのものだと購入後温室やフレーム等の囲いや技術がないと環境に慣れるまで管理が難しかったりしますが、堅作りのものはベランダ栽培等でもハードルが低く、廣仙園さんは「実生の堅作り」が主なので、そういった点もとてもオススメです。
複数棟ある温室は、カクタスはもちろん、コーデックス・アガベ・アロエ・ハオルチア他様々な種類の植物があり、なかなか帰れませんw
その一部をぜひ見てみてください。
年間降雨量0mmという記録も持ち、NASAが惑星探査のシミュレーションを行うほど世界で最も乾燥している場所、チリのアタカマ砂漠に自生するコピアポア属。
その現地からの輸入球が数多く鎮座するのも廣仙園ならではの風景。ワシントン条約に抵触する為、貴重なものです。
個人的には最もそのものが生えている風景を彷彿させるカクタスだと思います。
Aztekium hintonii
好きなカクタスの一つですが、絶滅危惧種です。
Geohintonia mexicana
これも好きなもの。一属一種の独立した種で生態学的に貴重なもの。
特にここ廣仙園の実生のもの、中川さんの手によるものがタイプも作りも個人的には最高です。
花が咲いて受粉して結実、種子が綿毛の中からせり上がってきて落ちようとしています。
自然界だとこれが地面に落ちたり風に流されて、降り立った場所で果実部分がなくなり中の種が落ち、うまくいくと雨が降り発芽するんです。
その中から一体どれだけが開花年齢まで生き残れるかのか。
着いた時は歓迎してくれるんですが、割と早い段階で毎回飽きられる看板犬の二匹w
神奈川からだと滋賀はちょっと遠く感じて、気にはなっていたもののなかなか足を運べずにいたんですが、一度行けば何度も足を運びたくなる…そんな場所です。
お近くの方もそうじゃない方も、興味があればぜひ一度遊びに行ってみてください。
廣仙園
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INTO THE WILD by NDEMN
20th Jun 2017 by JUNPEI
最近FUJISAWAのストアマネージャー EVAN @evanhayashi10 に教えてもらったヤツがヤバかったんです。
もちろんスケート絡み。
FUJISAWAではスケートギアを扱っているんですが、そんな中でちょっと気になることがあって、話の中で教えてもらった事なんですが特にスケートするわけではなかったんで知らなかっただけにこれはヤバいw
こんなのあったんですね。
カクタスにドハマりしたおかげであちこち各地に行くんですが、例えば片道3.5時間ぐらいの長野だと朝3~4時起き、5時から出発して一日数件業者さんを回り、間には最長高速で1時間の移動を含み、温室は4~50度ちかくもあるガン照りの異様な空間。
そこでそれぞれ数時間過ごし、だいたいの業者さんのクローズ17時までめいっぱい動いて、やっとまともに座ってメシ、ぐらいの勢いなので日帰りはなかなかハード。
時間に余裕があれば一泊したいとこだけど、その分ゲトりたい。
って思いだしたら、そういえば #VANLIFE とめちゃくちゃリンクして。
もともと昔から興味あったんですが、「車を持たないライフスタイル」にしようとVOLVO 240を手放してからはピストとクルーザーと電車か飛行機だったんですが、カクタスライフには車は超必需品。タイミング的にきてるなーと。
しかし今考えると240のフルフラットはめちゃ広かったw まあそんな事もあるかと。燃費は1桁だったんでまったく使えないですが。
VANLIFEがどんなのかは見ればわかります。
おススメのインスタアカウントはイメージは @vanlifeexplorers @outboundliving 、ハウツーは @vanlifeideas なんかがわかりやすいかなと。
そんな気分のど真ん中を打ち抜いてきたスケートギアは、実はウィールです。
ちょっと見てみてください。
どうでしたか?
実際そんな使い方するかはわかりませんが、そもそも都市の、アーバンなものだと思い続けてきた「SKATEBOARDING」のイメージを覆されたことも大きい理由で。
同時にああ「こんな感じで楽しめる」って感覚もいいなあと。「自由」というか。
本来はそれなんだと思いますけどなかなかスケートは頑固なものだと思ってるので。
実際こんなシチュエーションで乗るのは技術的にも当然難しいですが、なんというかこんなマインドがいいなあと。
思ったように行ける。
俺の用途的にはクルーザーがちょうどいい。お世話になっている人にあげて手放してたんですが、これはちょっといろいろイイなぁと。
今までスケート乗った事なくてもこれには引っかかる人いるんじゃないでしょうか。
小さいシェイプじゃなくて、少しオールドスクールな雰囲気の幅広のデッキを現代の足回りでクルーザーに。
軽い1~2プッシュですーっとけっこうな距離だしてくれて、音は静かで安定感はバッチリ。iPhone構えるのにもストレスなくて、場合によってはフルプッシュ、ミスりそうになった電車にも間に合うような。
チャリでいうと音楽聞きながら海沿いや街中をゆるく乗るビーチクルザーにも、グイグイも走れるしちょっと遊べるクロスバイクな感じにも使える、そんなイイ感じのクルーザー。
ちょっと持ち運びには普通のより重いけど、調子がいいから結局生活に溶け込んで、なんとなくその重さも気に入っちゃえるようなヤツ。
イイなw
湘南はもちろん、いろんなエリアでこの感じは楽しめると思うんですよね。
知らなかった俺からしたらめちゃくちゃ革新的。
どこもきれいに都会的にスムースに舗装された道なわけじゃないんで、結局「スケート」としてじゃないと続かなかったりしちゃうもんだと思いますが、これなら「クルーザー」として完璧に成立するなと。
そもそも公道で乗るなみたいな夢のない話はスルーします。そんな事ばっかりじゃないでしょと。
いやーすげえイイなーと思うんですよね。このクルーザースタイル、FUJISAWAで推したいところ。
これ、このスタイルで乗ってみたい人けっこういますよね?
組み合わせをどうしようみたいな、分からなくて、その瞬間なんかいいなあって思ってもなんとなく現実に降りてこなくて流れちゃうことってあると思いますが、そういうインスピレーションって実はトライしてみると、後になって大事だなって分かる事が多かったりします。
人生が大きくも少しずつでも変わっていくキッカケって、実は最初はささいな何てことなさそうな、思いつきみたいなフィーリングで、いきなりガツンと喰らうようなのはレアな気がします。
試しに俺だったらこんなのが~とEVANに聞いてみたらまるでYES or NOで進む診断みたいなヤツ。
あっさり「あなたにピッタリのセッティングはこれだ!」的な答えがすぐw
正直に、このブログもスケートギアを売りたいとかそんなんじゃなく、服にしろ、それを得る事で得られる「その先にあるもの」をものにして欲しいというか、まだ見えてないそういうなんかいいバイブスへの「チケット」や「価値」みたいなものを得る手伝いをさせてもらいたいという気持ちでLafayetteにいるんで、物を売りたいだけだったり仕事としてなだけならわざわざココにはいないだろうし、このブログもさらっと紹介して終わりになってるでしょうね。
2003年、湘南の3人から始まったものが海を渡ってNYに、なんて夢があるじゃないですか。
そもそもあのウィールFUJISAWAにないのでw
最近は「住む・暮らす」っていうのにもちょっと新しいインスピレーションがあって色々楽しいです。
その辺はそのうち。
しかし新しくてパワーのある事に出会うと、拡がりがデカくておもしろいですね。
この一年はカクタスに端を発する事で大きな変化をいろいろ受けています。
やってることは本質的な部分では変わらないんですが、やっぱり新しい事にはトライし続けたいなと。
そろそろカクタス歴2年目に入るところ。
今までの一年とこれからの一年は、俺にとって大きな転機の一つなはず。
全力で楽しみます。
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VISITED – カクタス キキ – by NDEMN
26th May 2017 by JUNPEI
心底ハマっているカクタスカルチャー。
以前コピアポアさんに伺った時のブログ、想像以上に反響があって嬉しかったです。
「サボテン」なんてこっち界隈からしたら未知どころか興味を持つ事すらチャンスはないだろうし、ましてや観葉植物を扱っているような所や花屋さんじゃ到底見る事も難しいものばかりのディープなものをいきなり叩きこんでみましたが、そこはさすがDIGGIN’マインドのシーン。
なんか引っかかってくれた人たちもいたようで、ありがたい限り。
というワケで今回は先日行ってきた信州の、お世話になっているここも俺がとても好きなスポットを紹介したいと思います。
園芸的な高いこだわりと「日本的サボテン道」を掲げるカクタス キキさん。
オーナーの林さんはとても優しく丁寧な方ですが、こと栽培に関して自らの信念とスタイルを持ったハードコアさを感じます。
花屋さんやホームセンター等普通の生活の中で出会えるものは「サボテン」といった感じですが、俺が惚れ込んでるのは「CACTUS」。
サボテン栽培においてオーバーとアンダーのようなシーンの違いがあって、いわゆるサボテンは「育てる」といった感じですが、カクタスは「作る」と言います。
これには驚いたんですが、栽培の仕方と人によって姿形や雰囲気が変わるんです。
上級者、名人と呼ばれる人のものはどの品種でもその人のだと分かるんです。そして当然価値も高くなる。名人作のものはまったく同じ品種でもその容姿や血筋で数千から場合によっては数万円の違いを生み出すまでになるんです。
そこは数年または数十年かけて作り上げたものが、たった一回の水やりや、時には温室の扉をたった数十分締め切ったままでいただけでダメにしてしまうほどの世界です。
愛好家の作りの上手い下手はそのままシーンでのその人の評価になります。当然下手ならナメられます。
その辺りHIP HOPさながら、ある一定以上の世界はシビア、やるかやられるか的なヒリつく感じも魅力です。
日本には何ヵ所か名産地があるんですがその一つであり聖地と呼ばれる長野に位置するカクタスキキさん。
業者さんには二つのタイプがあり、主にバイイングと管理型と、自家産で作りながらバイイングもする型がありますが、林さんは後者。
有名な会で賞を取ったり、ある品種の特定の姿をしたものの作出家でもあり、その作りには定評があり豪壮ながら品のある姿に仕上げる技術と妥協のない情熱は素直に凄いなと思わされる説得力があります。
自ら交配して種から数年育てた実生のものも販売されており、通販での対応は今まで色々な所と取引させてもらいましたが、林さんは特別丁寧でその愛情とプライドがうかがえる対応をしてくれます。
販売ページに書いている一言二言があるものは要注目。
完成球を買うだけではなく、手頃で素質のありそうなもの、「育てる事により得られる楽しみ」を分けてもらえる貴重な場所でもあります。
個人的にたくさんの人に知ってほしい場所。
そのごく一部を紹介します。
林さんは特にEchinocactus horizonthalonius / 太平丸と呼ばれる種がものすごいです。
が、どんなカクタスもきれいに作られているのが本当にすごく、まったく興味のなかったものでも林さんの手元にあるものを見ると、意識を変えられたりします。
初心者はわからない事だらけで、色々質問したり、値段も手頃な小さいものは特徴が出てないのでよく分からなかったりするんですが、林さんの笑顔と共に言われる「騙されてみてください」はなぜか気持ちよくすっと入ってきて、気づくとそれは自分の温室にいたりします。
後にそれは、笑顔の裏にある確かな自信と自身のプライドに裏打ちされたものだと分かるようになりました。
長年の付き合いというには程遠いですが、ケチな事はしない方だとひしひしと感じます。
林さんに「騙されてみる」人と「騙されてみたい」人が増えるとうれしいですね。
もちろん、俺はもうそのうちの一人です。
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7th Apr 2017 by JUNPEI
インスタを見てくれている人はもう知ってると思いますが、人生変わるぐらい魅入られてしまったカクタス、aka サボテン。
きっかけはLFYT SPORTに贈られたミニサボテン。
桜と梅の違いすらあやふやレベルぐらいだったのに、贈られたものだからなんとなく水やりだけはしていて。
室内だしスポットライトなのにも関わらず、ある日突然一つ小さな花が咲いて、なんだかわからないけどそれに喰らって。
サボテンが花が咲くなんて思いもよらず、ただその生きるチカラ?生きようとする意志?みたいなものを無機物のように捉えてたものから感じた事は今考えるとけっこう大きなインパクトで。
他にもいろいろな要素が関わってくるんですが、とにかくそれに出会ったタイミングすら必然なんじゃねーかぐらいのものがあって。
北米と南米、砂漠から高地の山まで生息して、その環境に合わせて姿を変えるカクタスは、まさに進化の途上を体現している生き物だって知ると、その多様な姿形の「デザイン」性もおもしろくて。
江戸時代から続く珍奇舶来植物としての園芸の世界もまた奥が深く、日本人の感性の尖り方、細やかさからくる高い園芸技術にも驚き、カクタスを巡るアレコレはまさにHIP HOPと同じようなストリートカルチャーを感じさせて余計引き込まれて。
龍胆寺 雄という作家でありサボテン研究家の著書 シャボテン幻想 という本にこういう一節があります。
「人生の一日の戦いの矛をおさめて、自分の世界へ立ち返って、家に戻って夜の沈黙(しじま)の一刻、ひっそり静まって眼の前にならんでいるシャボテンを一鉢々々眺めてみる。
こういう場合、シャボテンはただ鑑賞にたえる一鉢々々の、ただの植物ではない。
シャボテンは、この不思議な植物は、それが生えていた砂漠の人煙絶えた遥か彼方の世界の孤独を影ひきいてもってきている。雲もなく晴れて刳(えぐ)れた空の下の、ただ焼け石と砂ばかりの世界に、淋しく乾いた音をたてて風が吹き抜けている。そこにシャボテンが自分の影だけを地面にしみつかせて、孤独にたたずんでいるのが、眼に見えてくる。その前に主(あるじ)はいま立ち尽くして、心の遥かな彼方を吹き過ぎてゆく風の音に耳を澄ましているかのように、じっと佇んでいる。(中略)
こんな心理は、心優しいふつうのただの草花好きにはわからない。この人たちはすでに成仏しているのだ。」
龍膽寺雄は「荒涼の美学」を愛し、「殺伐の哲学」をサボテンから読みとったという…なぜ自分がサボテンにHIP HOPを感じたのか、この考察がおもしろくすんなり入ってきたので読んでみてください。
とにかくほとんど音楽や映画やファッションやそういうカルチャーに費やしてきた人生の中に、突然強烈な新しいトピックが現れて、それにのめり込んでいます。
自分にとってはレザーやシルバーやデニムにキャンバス、バイクや車にギターやレコード、「VINTAGE」って言葉に集約されるような魅力を持ったものと同じ感覚。
1年経たないうちに、それを求めて千葉・静岡・神奈川・長野・埼玉・愛知・大阪・茨城・沖縄と行き続けてどんどん拡がっています。
そんな中でも何度も足を運んでいる場所、静岡のcopiapoaさん。
ここはコンセプトがしっかりしていて、まるでセレクトショップのようで、オーナーさん達もかなりイイ人達。
全国のTHE NORTH FACEでポップアップショップを開催されていたりします。
今年に入ってから、興味を持ってくれたUNDEFEATEDやirieのスタッフのみんなを連れて行ったり、紹介した友達が遊びに行ったり、一度ここのドアを開くと数時間があっという間で、必ずまた行きたいってみんな言う場所です。
何も知らずに行ったとしても、なにかそのヤバさに圧倒される場所。
こういったものはめずらしいと思うので、その一部をぜひ見てみてください。
at copiapoa
「荒涼の美学」と「殺伐の哲学」
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