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雨 x BOB MARLEY by NDEMN

11th Apr 2017 by

ここしばらく雨が多いですね。ヤダなーって人が大半だと思います。

なので雨に関わる話を。

 

知ってる人も多いと思いますが、レゲエの神様と呼ばれるBOB MARLEY。

彼の言葉とされるこんなのがあります。

 

 

Some people feel the rain. Others just get wet.

雨を感じられる人間もいるし、ただ濡れるだけの奴らもいる。

 

 

解釈はいろいろあると思いますが、どう感じたでしょうか。

この言葉、けっこう気にいってます。

 

こういうのってそれぞれの現段階で感じたものでいいと思うので、あまり説明的なのはなーって思うので、ここで終わりにしましょう。

タイトルにしたわりには短すぎるw

 

 

意外と楽しんでもらえたような前回のサボテンの話

植物と接するようになって、自然…天気や温度や湿度や風や季節、色々意識するようになりましたが、その中でだんだんと古くからある日本人の感性と、それを表す日本語の美しさ等に触れる機会が本当に増えました。

南北に長く、四季があり、海山川、自然が豊かで天災も多い島国。

世界的に見てもめずらしい水道水が飲めるという、豊富な水という貴重な恵みの多い地。

 

ちなみにこれ、何色でしょうか?

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だいたいの方が 水色 と思ったと思いますが、英語にはこの水色を表す言葉がないそうです。

 

 

古来より様々な文明は水の近くで発展してきました。

世界四大文明といわれるメソポタミア・エジプト・インダス・中国、このどれもが大河の近くで発展しました。

メソポタミア文明はチグリス川とユーフラテス川の間、エジプト文明はナイル川下流域、インダス文明はインダス川流域、中国文明は黄河と長江のほとりで。

 

高低差によって流れる川の周囲の土は養分が多く、農耕に適しており、飲み水はもちろん衛生的な生活にも水は欠かせません。

重いものや大量の物の移動にも水に浮く船は有効で、物流の発展はそのまま人や様々な物資の流通に革命を起こし、人の移動によって知恵や知識ひいては学問の発達に繋がります。

食料確保は人が生きていくうえでの最優先事項。そして水辺での生活は氾濫等の危険がつきもの。

それにより灌漑技術の向上や、農作業の効率化の時期を知るための天文学や太陽や月の動きに基づいた暦を作成する為の暦法などが発展していきました。

このように「水」というものは自分たちが思っている以上に様々な事に影響し、かつ貴重な資源なんだなと思わされます。同時に非常に強力な政治材料でもあるという事を。

 

それら「自然」というものに内包される様々な要素が、この南北に長い島の日本という国の風土と精神性や感性を育んできたんだなと感じます。

 

例えば左右をを表す「左」、このひだりの語源は「日の出」からきていて、広辞苑では「南を向いた時に東にあたる方」とあり、古い様式の日本の家屋は南向きが良しとされていますが、朝起きて南向きの縁側に立つと、朝陽は東から昇ってきます。つまり左ですね。

 

それこそこの時期の「雨」。

雨、といえば簡単で何も変わらず常に同じもののようですが、そのそれぞれに名前がつけられています。

 
・春時雨 (はるしぐれ)
春に降る時雨。晴れたと思ったら降りだし、降りだしたと思ったら止むのを繰り返す定まらない雨。

・小糠雨 (こぬかあめ)
春先にしとしとと降る霧雨。

・桜雨 (さくらあめ)
桜の花にかかる雨。桜の開花時期3月下旬~4月上旬に降る雨。

・花時雨(はなしぐれ)
桜の時期に降る時雨の事。

・春霖 (しゅんりん)
3月から4月にかけて天気がぐずつく時期の事。春の長雨とも。

・菜種梅雨 (なたねつゆ)
菜種の生る3月下旬から4月頃に関東以西の地域で天気がぐずつく事。

・春雨 (はるさめ)
3月下旬から4月頃にいつまでも降り続く地雨のようなしっとりした雨。

 

 

起きる事柄が同じでもそれをどう捉えるかで印象は変わります。印象によって感じ方が変わります。

そこには知識や経験も関わってきますよね。

 

センスが良い悪い、いろんな場面で使われます。

SENSEの意味は感覚・意識・観念といったものです。

 

桜を散らせる雨も、「桜雨」と知れば少し変わるんじゃないでしょうか。

見上げる桜だけじゃなく、水たまりに浮いた桜の花びらも悪くないかもしれません。

 

「桜は 散る。梅は こぼれる。椿は 落ちる。菊は 舞う。牡丹は 崩れる。朝顔は しぼむ。」

 

これは友人がコメントしてくれたこと。

 

 

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最後に。

ちょうど大変な状況にある友達から連絡がきたり、ちょっとしたやりとりの中でなんか新しい環境で壁にぶつかってるみたいだなと感じる事があったりして思い出したのにこんなのがあります。

古くから天候や気候について伝承されてきたことわざのような天気俚諺(てんきりげん)というのがあるんですが、日本では「二月の雪 三月の風 四月の雨が、美しい五月をつくる」というのがあります。

これはイギリスにも同じような意味の March winds and April showers bring forth May flowers というのがあります。

 

辛かったりイヤだったり、大変な時があるからこそ、強く美しくなれる。かな?と。

必ず季節は巡ります。

 

 

春は、すこし遠くなっていた人たちを連れてくる季節でもあるようです。

 

 

NDEMN

instagram.com/ndemn

 

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