AUTHOR : DAN

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GAANEEY”SANUNKU DAZUWA”展、PRIVILEGE TOKYOにて開催中。

8th Aug 2022 by

 

こんにちはDANです。

現在原宿店で開催中のPRIVILEGE ART GALLERY!

今月(~8/31)はアフリカ・ガーナ出身の画家GAANEEYの作品を絶賛展示中です。

 

PRIVILEGE ART GALLERY GAANEEY Exhibition -SANUNKU DAZUWA-
2022/8/1(mon)-8/31(wed) at PRIVILEGE TOKYO
Open hours 11:00 – 20:00

GAANEEY プロフィール :
西アフリカのガーナ出身。ガーナの首都アクラで10代を過ごす。
成人後は更なる教育を受けるために海外に移住し、現在は東京に居を構える。
現地の公立小中学校を卒業後、彼の叔父が経営する学校、ガーナタアート、モーツァルト・アートスクールに在籍・卒業。
彼のアートは、彼自身の故郷にルーツからインスパイアされたアフロセントリズム(アフリカ原点回帰主義)という手法で、
彼自身が生涯で培ってきたパッションやメッセージが込められる。
いつも多くの仲間に囲まれ、ピースで愛情あふれるライフスタイルを送る、彼のあたたかい人間性が反映された作品が魅力だ。

以前から彼の作品を友人のインスタグラム投稿やストーリーで見かけては、
ずっと気になっていて、ある時思い切ってDMしてみたところ(普段絶対しない)
快く返答してくれて、数日後に彼の自宅内にあるアトリエにお邪魔することになりました。

 

東京は北区の某所にある彼の自宅兼アトリエは、いたるところにペイントや画材が散乱しているような、
僕が想像していた一般的なアトリエのイメージとまるっきり違って、
ゆったりとしたソファテーブルが配置された、埃一つ落ちていないくらい掃除されたきれいなリビングと、
その一角の扉の向こうにある、全てが整理整頓された様子の5畳ほどの作業スペースでした。

彼は作業場の奥からたくさんの作品を持ち出しては、笑顔で一つ一つの作品を紹介してくれました。

 

 

アフリカ大陸の国々にはそれぞれ違うルーツの言語や文化、人々の生活様式があり、
彼が生まれ育ち影響を受けたガーナ中央、ガーナ北部、タンザニアのアートが、
彼が最も追求している表現スタイルだそうです。

また、アフリカ系アメリカ人が自身のアイデンティティーの起源をアフリカとする
アフロセントリズム=アフリカ原点回帰主義・アフリカ中心主義」を彷彿とさせるカラーリングや手法を用いており、
彼が自身のアイデンティティーやルーツに重きを置いているのが作風からもよく伺えます。

実際にこの日アトリエにお邪魔した時にも、お互いの人生や生活、音楽観やアート観について語った後、
Jollof Rice(ジョロフライス)と呼ばれる西アフリカ現地の食事を用意してくれました。

 

 

キッチンで手際よく調理をしながら、
「俺たちはお互いに色々な話をして、今日から本当の友達だから、俺の故郷の味を知ってほしい」と話す彼。
その一言一句にはどこか不思議で人懐っこい魅力が溢れていて、知らず知らずのうちに彼の世界に引き込まれるような気がしました。

この地球上で一番古くから人間社会が成立し、その豊富な天然資源がゆえに繁栄、民族戦争、ヨーロッパの略奪など、
人類史における数々の歴史的大事件を経験してきたアフリカとそこに息づく人々。
彼らの目にはこの現代社会がどう映っているのでしょうか。

 

 

スマホやアプリに頼らずとも、以前話した些細なことや家族の近況、友人の健康状態、
物事のいきさつなんかもこと細かに覚えていて、気持ち、心のやり取りをとても重んじている。
出会って間もない彼から本当の意味での人間力、本来人があるべき姿を強く感じました。

心地よくreggaeが流れる部屋で一枚の絵を取り「この村の絵はアフリカでもありジャマイカでもあるんだ。俺たちは同じルーツを共有している。」と語る。

アフリカから始まったとされる人類は、もしかしたら一つの起源より始まり海を越えて世界の各地に広がった。
だとしたら今自分たちが授かって生きているこの身体は、遠い祖先から代々受け継がれた贈り物であり、
皆どこかに故郷アフリカの血が流れているのかもしれません。

「アフリカとは全人類の故郷であり、心のふるさとだと思う。それぞれが想うアフリカを見つけてほしい。」
と語るGAANEEY。

ぜひあなただけの心の幻影風景を探しに、足を運んでみて下さい。

DAN

 

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NOLAWZ”Time is Extra”展、PRIVILEGE TOKYOにて開催中。

13th May 2022 by

 

こんにちはDANです。

現在原宿店で開催中のPRIVILEGE ART GALLERY!

今月(~5/31)はアメリカはシカゴ出身の画家NOLAWZの作品を展示しています。

 

PRIVILEGE ART GALLERY NOLAWS Exhibition -Time Is Extra-
 5.1 – 5.31.2022 at PRIVILEGE TOKYO
  Open hours 11:00 – 20:00

 

-Statement-

私の作品の根底にあるのは、ノスタルジアという不思議な感覚であり
それが私たち一人ひとりが生きる世界にどう影響しているかということです。
私はこの特異な感覚を、自身のドローイングに込めた感情を通して保存し
鑑賞者に認識、共鳴されることを望んでいます。
これらの感情体験は、私たちの前にすでに現れたもの
そしてこれから現れるもの全てに感謝の意を示すことを目的としています。


-Nolaws Profile-

イリノイ州シカゴに生まれ、人生のほとんどを米国で過ごす。
彼の芸術の始まりは、幼少期漫画のキャラクターや車など2次元の印象を中心にしたものが多かった。
その後はスポーツなどの他の興味を探求する傍ら、独学で技術を磨き続け、2018年頃に彼自身のフォトリアリスティックなスタイルとアプローチを真に発展させた。
作品のほとんどは鉛筆画で、彼自身の生い立ちに直接関連するノスタルジックな感情や感覚を誘発する題材や人物を中心に描かれている。
このようなアプローチは、鑑賞者に作者がどのような人間かを明らかにする方法であると同時に、作者の考えを解釈したり、鑑賞者が自分自身を発見したりする余地を残すことにもなっている。
彼は、芸術は現実よりも記憶や雰囲気をとらえることだと主張し、 現実における幻想というあくまでプラスアルファの要素を表現している。

 

 

幼少期に見たアニメや人物などのポラロイド写真の記憶

その時に感じた空気感や感情がNOLAWZ自身の中に眠っていて

その記憶や感覚を呼び覚ますような体験をした時に

彼のインスピレーションが開花するそうです。

 

 

鉛筆とチャコールのみを使い、著名人や人物のポートレイト画を描くのが彼のメインスタイルで

光と影の濃淡のみで表現される白黒のキャンバス上に、人肌、レザー、

毛質などの様々な質感が目を疑うほどのリアリティーで描かれている。

今回展示されている作品の中にはサクラペン(油性)を使った作品もあり

普段のスタイルに加え更にインテンス(鮮烈)に表現されている。

驚くべきことに彼は、一切のアートクラスやスクールには通わず

全ての技術を独学で身につけたそうです。

 

 

そんなストリート嗅覚をビンビンに感じた彼との出会いは

何を隠そうPRIVILEGE TOKYO店前のベンチ!笑

友人のA.Valleyというラッパーの紹介で知り合い

作品を見た瞬間にPRIVILEGE ART GALLERYでの展示に誘いました!

 

 

 

一見、超現実的で写実主義のように伺える彼の画風ですが

写実的に描くゆえに捉えられた生き物の生々しい質感やそこに自然と浮かび上がる背景とストーリー

幻想的・空気感的な目に見えない部分が彼が表現するうえで一番大切にしているところだそうです。

 

 

日本で自身のブランドやアートスタジオを展開していきたいと話す彼。

デザイン・ディレクションを自身で手掛けているアパレルライン”NOLAWZ”の人気アイテム

”Reppin Tokyo Shorts”も少量ですがPRIVILEGE TOKYOにて期間限定で取り扱っています。

アーティストのオリジナリティ―溢れるサマーアイテムをお探しの方は

今月末までの展示に合わせて是非チェックしてみてください。

peace

 

DAN

 

 

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志礼知也「現実と残像」展、プリビレッジ東京にて展示。

22nd Oct 2021 by

 

 

こんにちは。
DANです。

 

プリビレッジ東京にて開催中のアート展示企画、
今回は志礼知也「現実と残像」展を10/21(木)〜11/30(土)の期間で開催いたします。
以下、アーティスト挨拶・プロフィールと展示内容のステイトメントです。

 

 

 

 

志礼知也/Tomoya Shirei
1992年東京生まれ、石川在住。幼少期に父の点描画を見て絵を描き始める。
「世の中の不条理」をテーマに描かれる緻密な画面が特徴である。
人間関係、個々の感情、世の中の摂理、現象など、知らぬ間に変化する言語化できない動きを、独自のモチーフに落とし込み具現化している。ランダムに配置されたインクや筆跡、キャンバスの影やシワなどが誘発し合ってできたカタチを捉えることにより、自己意思と偶発性の共生を試みる。
近年ではインクの特性にも注力し、自然物からインクを抽出したり、液体、粒子の形状による表現の差異を利用した方法などを探究している。

 

「現実と残像」 statement

ある日、川で石を探していると、とびきり光る石を見つけた。

水に濡れ、光り輝くその石は生き生きと脈打ち、ただ静かに佇んでいた。

無限にも感じる膨大な時間の像を具現化したこの生き物は、僕の手のひら

で重力に従いゆっくりと水をはき、やがて光を失い死んでいった。

その一瞬の出来事は、異様なほど野生的で、ただ美しかった。

朧げになった残像を頼りに描いた点や線は、次第に重なり合い、
ある像に変化していく。

本展示は、生活の中に起きる強烈な体験や刹那的瞬間を記録したドローイング作品となっています。

 

 

 

 

知也君とは今から約4年前にDJの友人を介して知り合いました。

紹介された主な理由は、私自身が主宰・所属する音楽レーベル、ALL GREEN LABELからリリースする

MIX CD “ONE/TWELVE HOURS” シリーズのアートワークを手掛けていただくといいう制作依頼のためでした。

 

 

実はこのMIX CD、Lafayette藤沢店、横浜店、PRIVILEGE東京、新潟店、webで販売取り扱いもあるので気になった方は是非チェックしてみて下さい。

その後、イベントでのライブペイントやフライヤー作成や彼自身の個展でレーベル所属DJがプレイしたりなど、数々の名場面を共有しながら親交を深めていきました。

 

少し前に石川県に移住した知也君。

大自然の中でより一層研ぎ澄まされた彼の感覚・感性を今回の作品群に感じました。

東京出身の彼があえて便利な(便利すぎる)都会を離れ、人里離れた山中で自身の表現と向き合い、

身の回りにある日常からよりオーガニックに生成されたドローイングは、

利便性やテクノロジーに生かされた都会の生活で見失いがちな「大切な何か」に気づくきっかけになるかもしれません。

 

 

 

DAN

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河原謙二郎「無 -MU-」展、PRIVILEGE TOKYOにて開催。

2nd Oct 2021 by

 

 

 

 

こんにちは。
DANです。

プリビレッジ東京にて開催中のアート展示企画、
今月は「河原謙二郎 個展 無 -MU-」を10/1(金)〜10/20(水)の期間で開催いたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

河原謙二郎

ボールペン一本で、緻密でグラフィカルな抽象画を描く。

アメリカの大学”The University of Redlands”でアートを専攻し卒業後帰国。

ボールペン一本で描くスタイルに辿り着き渋谷・銀座など都内各地の画廊にて個展を実施。

今回はプリビレッジ店内の雰囲気に合わせた人気の動物シリーズを特別に用意していただき、

それらと抽象画を加えた合計7点を、展示・販売しています。

 

 

 

 

 

 

 

河原謙二郎さん(ケンケンさん)とは個人的にも友人で、

出会いは確か6年前、渋谷のDJ BARでバーテンダーをしていた時まで遡ります。

実は彼、画家以外にもブルースバンドでギターヴォーカルを務めていたりと多才で、

会ってすぐに音楽の話で意気投合しました。

その後、自宅やスタジオでセッションやレコーデイングをしたり、ケンケンさんの個展に遊びに行ったり、

時には2人で朝まで飲み明かしたりと、数々の思い出と共に親交は深まりました。

 

彼は毎晩のようにボールペン片手に白紙と向き合い、自身の精神限界を突破しているとのこと。

彼が究極的にアートに没頭している時の姿にはやはり常人では到達できない凄みを感じます。

同じ表現者として、ジャンルや表現方法は違えどその姿には常に励まされ、背中を押されます。

 

今回の展示のタイトルでもある「無 -MU-」とは、彼が絵を描くときに一番大切にしている感覚らしく

究極の無心状態の時しか本当に納得のいく絵は描けない。

納得のいく表現を重ねた先に究極の無心状態があるそうです。

彼が自身のアートに求めているもの、その無我の境地を体感しに

是非プリビレッジ東京へ足を運んでみて下さい。

 

 

DAN

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