志礼知也「現実と残像」展、プリビレッジ東京にて展示。

22nd Oct 2021 by

 

 

こんにちは。
DANです。

 

プリビレッジ東京にて開催中のアート展示企画、
今回は志礼知也「現実と残像」展を10/21(木)〜11/30(土)の期間で開催いたします。
以下、アーティスト挨拶・プロフィールと展示内容のステイトメントです。

 

 

 

 

志礼知也/Tomoya Shirei
1992年東京生まれ、石川在住。幼少期に父の点描画を見て絵を描き始める。
「世の中の不条理」をテーマに描かれる緻密な画面が特徴である。
人間関係、個々の感情、世の中の摂理、現象など、知らぬ間に変化する言語化できない動きを、独自のモチーフに落とし込み具現化している。ランダムに配置されたインクや筆跡、キャンバスの影やシワなどが誘発し合ってできたカタチを捉えることにより、自己意思と偶発性の共生を試みる。
近年ではインクの特性にも注力し、自然物からインクを抽出したり、液体、粒子の形状による表現の差異を利用した方法などを探究している。

 

「現実と残像」 statement

ある日、川で石を探していると、とびきり光る石を見つけた。

水に濡れ、光り輝くその石は生き生きと脈打ち、ただ静かに佇んでいた。

無限にも感じる膨大な時間の像を具現化したこの生き物は、僕の手のひら

で重力に従いゆっくりと水をはき、やがて光を失い死んでいった。

その一瞬の出来事は、異様なほど野生的で、ただ美しかった。

朧げになった残像を頼りに描いた点や線は、次第に重なり合い、
ある像に変化していく。

本展示は、生活の中に起きる強烈な体験や刹那的瞬間を記録したドローイング作品となっています。

 

 

 

 

知也君とは今から約4年前にDJの友人を介して知り合いました。

紹介された主な理由は、私自身が主宰・所属する音楽レーベル、ALL GREEN LABELからリリースする

MIX CD “ONE/TWELVE HOURS” シリーズのアートワークを手掛けていただくといいう制作依頼のためでした。

 

 

実はこのMIX CD、Lafayette藤沢店、横浜店、PRIVILEGE東京、新潟店、webで販売取り扱いもあるので気になった方は是非チェックしてみて下さい。

その後、イベントでのライブペイントやフライヤー作成や彼自身の個展でレーベル所属DJがプレイしたりなど、数々の名場面を共有しながら親交を深めていきました。

 

少し前に石川県に移住した知也君。

大自然の中でより一層研ぎ澄まされた彼の感覚・感性を今回の作品群に感じました。

東京出身の彼があえて便利な(便利すぎる)都会を離れ、人里離れた山中で自身の表現と向き合い、

身の回りにある日常からよりオーガニックに生成されたドローイングは、

利便性やテクノロジーに生かされた都会の生活で見失いがちな「大切な何か」に気づくきっかけになるかもしれません。

 

 

 

DAN

TAGS:

» BLOG HOME

GO TO TOP