ARCHIVE : 2020/7

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ANAGLYPH LOGO TEE #BESTOF_LF_TEE Re-PRODUCTION

22nd Jul 2020 by

About #BESTOF_LF_TEE

2020年5月1日にLafayette は17周年を迎え、18年目に突入。
新たな節目を迎えたことで代表のJUNが#BESTOF_LF_TEE企画をスタート。
Lafayetteの17年の歴史を振り返り、自分の思い出が詰まった一枚をインスタグラムに紹介。
それぞれのエピソードを添えて、ハッシュタグ#BESTOF_LF_TEEというバトンをLafayette Crewへと繋いでいる。

皆様からの想いが詰まった沢山の投稿から、グランプリに選ばれた#BESTOF_LF_TEEを復刻リリースする
ブランド初にして貴重なビッグイベント、「#BESTOF_LF_TEE プレゼントキャンペーン」。

6月19日にLafayette 公式Youtubeチャンネルのライブ配信とインスタライブにて
発表されたグランプリデザインがついに復刻リリース致します。

LE200110
ANAGLYPH LOGO TEE #BESTOF_LF_TEE Re-PRODUCTION
PRICE:\5500+tax
COLOR :BLACK(ブラック)

当選された模様は、Lafayette 公式Youtubeチャンネルより紹介されております。
グランプリに輝いた投稿はもちろん、沢山のご投稿をいただいた中からも素晴らしいエピソードを紹介。

Lafayette一同、皆様からの沢山のご投稿に改めて心より感謝申し上げます。

 

Lafayette / PRIVILEGEの実店舗 11:00より販売開始
※地域によって一部店舗の営業時間が変更しております。
Lafayette Online Store 12:00より販売開始

 

 

Lafayette Yokohama
神奈川県横浜市西区南幸2-9-9 アネックス横浜110
tel:045-312-9577
MAP

Lafayette Fujisawa
神奈川県藤沢市鵠沼花沢町1-1 藤沢駅前ハイム2F
tel:0466-50-4205
MAP

PRIVILEGE TOKYO
東京都渋谷区神宮前4-25-1 ライサ1F
tel:03-6804-6471
MAP

CLICK / STAR WARKS / PRIVILEGE NIIGATA
新潟県新潟市中央区春日町2-26
tel:025-247-8981
MAP

PRIVILEGE SENDAI
宮城県仙台市青葉区中央2-6-19 2F
tel:022-217-3407
MAP

PRIVILEGE NAGOYA
愛知県名古屋市中区大須3-44-51 EAST 1F
tel:052-252-7678
MAP

PRIVILEGE TAKASAKI
群馬県高崎市砂賀町97 五十嵐ビル 2F
tel:027-325-3315
MAP

PRIVILEGE NEW YORK
153 Essex St, New York, NY 10002
MAP

 

ONLINE STORE
www.lafayettecrew.jp

PRIVILEGE OFFICIAL SITE
www.privilege.co.jp

 

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LFYT.JP

22nd Jul 2020 by

  

「Lafayette」を中心に、ピックアップされたブランドとアイテムだけが集う新しいかたちのオンラインストア。

「今」と「未来」を繋ぐその瞬間を大切にブランドの価値をクリエイトしていく

「リアル」と「インターネット」を繋いで新たな領域へとチャレンジしていく

ラファイエットがディレクションするニューノーマルな新感覚ECサイト「LFYT.JP」は、ボーダーレスでありながら究極にシンプルなEコマースを実現。

ファッションとカルチャーを日本から世界へ。

A new online store 「LFYT.JP」 featuring selected brands and items centered around Lafayette. You can order from overseas. Enjoy your shopping.

 
 

COMING SOON…

LFYT.JP

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ラテンパワー

21st Jul 2020 by

どうも、A-KILLAです

以前NY日記を書いたんですが『続きはまた次回』と言いながら全然更新できておらずすいません。。。

今日は続きと言えば続き、でご覧くださいww

丁度前回のブログを書いた時に行っていたNY、九月だったと思いますがご覧の通りかなり濃厚な旅でございました

その出張中に刺激を受けたことがもう一つありまして

NYというかアメリカって街中を走る車が爆音で音楽掛けてることが日常茶飯事

日本だとガキっぽくみえる只の迷惑行為にしか見えないようなこともアメリカだとちょっとかっこいいと思っちゃうww

しかも行くたびに変わるリアルなストリートの流行もそういう街中のサウンドから知ることができたりもするから結構大事

下手したらクラブよりいい曲かかるのが早い時もある

そんなアメリカならではの珍しくもない光景ではあるんですが、この時は少し違った

HIP HOPはもう当たり前にかかるんだけど、それよりもREGGAETONとREGGAE率の高さに驚いた

どちらも特に珍しいジャンルではないし、今までもNYを訪れた際は耳にしたこともあったけど

今回は耳にする曲の多さとHIP HOPを凌ぐ高確率の選曲の多さにビビりました

REGGAETON自体の流行りは今に始まったことではなくここ20年でジワジワ土台を築いてきたシーンで

2000年初頭くらいに一躍世に知れ渡ったんです

有名どころだとこれとか

元々はプエルトリコ人がHIPHOPに憧れて出来上がった音楽

でもアメリカ人がそれを聞いて逆にドはまりしたという逆輸入スタイル

アメリカにはスペイン語圏の人種もたくさんいるし民族音楽への愛情も強い

どんどんスペイン語MIXスタイルがメジャーになって今その第二波がきてるというわけです

長くなりそうなので経過は省きますが、今ではアーティストはもちろんビートもREGGAETON

そしてyoutubeを見てもらえれば一目瞭然、再生回数が大体『 億 』

そしてSNSのフォロワーも何千万人など他と比べ物にならないほどブッチギリの人気が伺えるかと思います

最近ではめちゃくちゃ大ヒットしたこちらもラテンコミュニティでしたね

そう、NYのBRONX出身のCARDI Bもカリビアンの血統

なので英語とスペイン語の文化の中で育ってきたためこうしたコラボも実現できた要因の一つ

アメリカ主要都市の中でもニューヨークはカリビアン人口がかなり多くて

一般的に黒人だと思っているアーティストも大概は厳密に言うとアフリカン系とカリビアン系のMIXが多いんです。

ジャマイカ、キューバ、トリニダード、ドミニカ、メキシコなどなど

これも移民大国アメリカならでは

色んなカルチャーが一堂に会してみんなで盛り上がる、本当に素晴らしいです

さてさてそんなラテンカルチャー、今完全にきてます

HIPHOPやEDMすら凌駕してしまう民族音楽

今ではCARDIを始めトップアーティスト達がラテンビートを多用しております

ただ、ここですべてを紹介するにはあまりにも膨大な量なため、、、、

そんなラテンミュージックのバイブル的MIXを仲間が作ったのでご紹介!!

SEXY MAMACITA ~LATINA MIX~

DJ VERDEがリリースしている人気MIX第三弾で、彼はHIPHOPは勿論ROCKもバシバシ擦れる実力派

今はもう在庫ないかもですが不定期でこういった作品を作っているようなので是非CHECKしてみてください

そしてそんなラテンカルチャーを発信する側の重要人物が最近、、、

SPIFFTV

ディレクター、プロデューサー、エディター、肩書は様々

それだけ多くの仕事をこなし芸能界で名を馳せる著名人の一人

彼もご注目頂きたいですね

A-KILLA

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横浜テーマパーク構想

20th Jul 2020 by

今朝、横浜市民にとってはけっこうサプライズなニュースが…

『横浜にディズニー級テーマパーク構想 米映画会社の名も』

 

 

横浜のどこかと思ったら、たまたまつい先日通った、割と家から近場にある米軍施設跡地。
神奈川民ならわかるかもですが246号線や東名高速道路からちょっと入ったところあたりですね。
現状は御覧の通り、何もない原っぱ。
 

 

全部で約242ヘクタールあり、東京ドーム52個分の広大な土地が、2015年にアメリカより返還されたそう。
全然知らなかったw
 

 

今回の話は区分された「観光・にぎわいゾーン」である125ヘクタールを使用して、ディズニーやUSJに匹敵する巨大テーマパークを作るというお話。
横浜東部のIR誘致に続いてビッグな誘致案件で、実現可能性は何とも言えませんが、個人的には、単純にちょっと楽しみ。

現実をみると交通網整備や治安維持など前途多難でしょうが、結局は何事もやってみないとわからない。
何事にも積極姿勢で先見性のある動きなどは横浜市のいいところ(悪いところでもありそうw)

テーマパークの事業者として、米大手映画会社の名が挙がっているということで、早くもネット上では盛り上がっている様子。

ディズニー、ユニバーサルは既にあるためそれ以外となると、まずはワーナーブラザーズ。

 

 
バットマンにスーパーマン、トムとジェリーなど大人から子供まで楽しめそう。ハリポタももともとはワーナーだし。

そして、もう一方で囁かれているのが、パラマウント・ピクチャーズ。
ロンドンや韓国進出が決まっているだけにこちらの方がやや現実的という噂。
 

 

こちらはなんといっても、インディ・ジョーンズ!
 

 
そしてトムクルーズのミッションインポッシブル!
 

 
その他にもゴッドファーザー、スタートレック、トランスフォーマーとテーマパーク映えする素材目白押し。

本当に出来たら震えますね!
そしてなんと言っても家から裏道を駆使すればかなり近距離というのが一番のポイント笑

 

長い目で待ってみようと思います。

 

 

BEN

Keep It Real.

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3:30

19th Jul 2020 by

眩しい太陽が降り注ぐ清々しい青色の8時、

無邪気な子供の声がどこからか響き渡るオレンジ色の16時、

重たい革靴を雨が濡らす紫色の20時。

 

 

あなたの一番好きな時間は何時ですか?

 

 

午前3時から3時半の間が好き。

 

 

静けさに包まれる外を車の走る音がくぐり抜ける。

 

夢と現実の間にいる感じが心地よいのです。

 

本読んだり、曲作ったり、ジブリ見たり、ベロベロに酔い散らかしていたり。

基本的にこの時間くらいまでは起きている。

オススメしようとは思いませんが、その時間帯でしか感じる事のないインスピレーションもあるのかなと。

 

 

明日朝早いとか、仕事とか忘れて、真夜中を満喫しましょうね。

って訳のわからないテーマだけ決めて作ったビートです。

夜中の1時以降に時間があったら聴いてみて下さい。

 

SUMIKI – Strange

 

–SUMIKI–

SUMIKI Official site

Youtube

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第九話 「大阪のギャンブラー藤井孝」

15th Jul 2020 by

 

 

明日からLafayetteのルックブックの撮影が始まります。

ここ数年ずっとニューヨークでやってきたルックの撮影。

今回は日本での初めての撮影という事もありいろいろ楽しみです。

ご期待ください。

 

 

今回の主人公、藤井孝。

 

半年に一度定期的にやらせてもらっているルックの撮影は、

私にとって毎度彼を思い出すタイミングでもある。

彼が死んだのは5年前の2015年。

Lafayetteのニューヨークでのルックブック撮影の当日だった。

 

藤井孝は私の母方のじーちゃんだ。

つまり私の母の父にあたる人で、

彼は桁違いの自己中で亭主関白全開の昭和の男。

私はそんなじーちゃんが大好きだった。

アメリカに住んでいた頃も一時帰国する度に大阪までじーちゃんに会いに行っていた。

じーちゃんは生まれも育ちも大阪の高槻。

6人兄弟の末っ子で、戦争に行きたかった。が彼の口癖だった。

 

「僕も兄弟達と一緒に戦いたかったですわ。今でもそれだけは悔いが残ってるな。」

 

戦時中じーちゃんはまだ幼く、戦争には駆り出されず実家で母親と過ごしていたらしい。

6人兄弟の内、上の3人は戦争で戦死し、じーちゃんはいつまでもこの兄弟達を誇りに思っていた。

戦争で戦うということに関して私達の世代とは全く違う価値観を持っていて、

戦争時代を経験したじーちゃんの口からまさか参加しかったという言葉がでくるのには私自身正直驚きもあった。

戦争が終わり、やがてじーちゃんが結婚した私のばーちゃんにあたる人は警察官。

ばーちゃんはじーちゃんとは正反対の性格で人格者の代表みたいな人だった。

警察を退職後は日本舞踊の先生をしていたり、

私や兄にもとにかく優しくて亭主関白全開のじーちゃんの世話も文句一つ言わずにしていた。

 

そんなばーちゃんも私は大好きだった。

 

じーちゃんは何年も職業訓練場に通い、

仕事については辞め、また訓練学校に通い、

一行に定職につかない現代の言葉で言えばニート。

何でそんなじーちゃんと勤勉な警察官のばーちゃんが結婚したのかは幼い頃から不思議でならなかった。

ちなみに私の母はばーちゃんによく似ている。

 

その点の関しては本当に良かったと思っている。

 

じーちゃんの趣味はパチンコと宝くじと競馬。

私がまだ下の毛も生えない小学校低学年の時から、

私と兄を連れて行くのはいつも大阪市内の馬券場だった。

 

「ここで待っとき。」

 

そう言われいつも私と兄は馬券場の大きな柱の前で待たされていた。

ちなみに勝ったところは一度も見たことはない。

別の日は甲子園の決勝戦に連れて行ってやると言われ、

また兄と3人で行ったのは良いものの2回表ぐらいで暑いからもう帰ろうと言い始め、

そのまままた馬券場に連れて行かれた。

あれは沖縄尚学が初めて優勝した夏だった。

 

また別の日は、ばーちゃんが私と兄が来ているから、

 

「あんたこれでこの子達に何か美味しいものこうてきて。」

 

じーちゃんに1万円を渡しボロボロのママチャリで出かけて行ったじーちゃん。

買ってきたのはスーパーで特価になっていた500円の寿司のパックと宝くじだった。

お釣りの¥9500で宝くじを買っていた。

 

今書いていても笑えてくるじーちゃん。

 

こんなギャグみたいなじーちゃんはスーパーヘビースモーカーでもあり、

縁側で寝転びながらずーっとタバコを吸っていた。

そして後に肺がんになった。

私が15歳の頃、タバコを吸い始め、母にもばーちゃんにも辞めろと言われる中、

 

「純ちゃんタバコを始めたんか?!それはええ事やな!庭で一緒に一服しよか。」

 

一人だけ孫の喫煙を喜んでいた事も思い出深い。

肺がんを宣告された医者にもタバコを辞めろと言われてブチ切れていた。

 

「先生、タバコ辞めたら僕は生きてる意味ないですわ。せやから辞めません。それで死ぬんやったら構いませんわ。」

 

もうめちゃくちゃだった。

病院から帰ってきたじーちゃんは母とばーちゃんにも同じような事を言っていた。

 

「タバコ辞めろ何ていう医者にロクな奴おらへんわ。あの先生はあかんわ。」

 

肺がんの患者にタバコを辞めろと言わない医者がいるなら教えて欲しい。

それからもタバコは辞めず、私が遊びに行く度に嬉しそうに一緒にタバコを吸おうと誘ってきた。

じーちゃんの身体は心配だったけど、

嬉しそなじーちゃんを見ていたらこの方が幸せなのかもなとも思った。

今でも縁側でタバコを吸うじーちゃんの後ろ姿は目蓋の裏に焼き付いている。

 

それから数年後、じーちゃんは白内障にもなり、家で過ごすのも困難になった。

介護施設付きの老人ホームに入り、じーちゃんの元気がなくなっていくのは目に見えて分かった。

見舞いに行くたびに、耳も遠くなっていっていたし、目も見えているのかわからない様子だった。

それでも禁煙とデカデカと書かれた老人ホームの部屋でタバコだけはずっと吸っていた。

もうシカトを超えて完全にアナーキー。彼を支配できる者などいなかった。

 

それから1年後くらいの夏。

私はニューヨークに向かう前にじーちゃんに逢いに老人ホームに向かった。

もうこの頃にはじーちゃんは寝たきりになっていて、ラジオから流れる競馬の実況だけが部屋に響いていた。

 

「じーちゃん元気?大丈夫?また週末からアメリカ行くよ。」

 

「純ちゃんが行ってるのはアメリカの東ですか?西ですか?」

 

「ニューヨークだから東だね。」

 

「東はええとこや。」

 

「え?知ってるの?じーちゃんニューヨーク行ったことあんの??」

 

「いやないけどな、わかんねん。東はええでー。」

 

1人笑いながら話すじーちゃん。

こういう意味不明なところも大好きだ。

話している時から気になっていたが、

じーちゃんの布団の隣には30、40枚くらいの散乱した万券があった。

 

「じーちゃん金が散らかってるよ。ちゃんとしまわないとダメだって。またばーちゃんに怒られるよ。」

 

「純ちゃんな、金なんて死ぬ前はただの紙切れや。こんなもんに振り回されたらあかんで。あと純ちゃんがこれからもし何か迷った時はな、その時は奥さんの意見に従ったほうがええで。あの人たち女の人はな答えを知っとんねん。男はいつまでもアホやねん。おじーちゃん見てたらわかるやろ。あとな、人生は一歩前進二歩後退や。ええか?」

 

「じーちゃん、一歩前進二歩後退じゃ一歩も前に進んでないじゃんw」

 

「それでええねん。いつも一歩進む事に意味があんねん。振り返るのはあかんで。後ろに下がれば自分が見えるやろ?進むだけやと皆天狗になんねんで。人生そんなもんやで。」

 

じーちゃんはゲラゲラ笑っていた。

そしてこれが最後に私がじーちゃんと交わした最後の会話になった。

 

その一週間後、私はニューヨークでの撮影当日の朝に妻からの国際電話でじーちゃんが死んだ事を知った。

覚悟はしていたがやっぱりめちゃくちゃ悲しかった。

私の中でじーちゃんとの最後の思い出のロケ地はニューヨークとなった。

帰国してからすぐに大阪に向かい、

じーちゃんの墓に妻と母とばーちゃんと共に線香をあげにいった。

帰り際に皆で喫茶店により、ばーちゃんに聞いてみた。

 

「ばーちゃんは何でじーちゃんと結婚したの?」

 

「何でやろなwわからへんwせやけどあんたらが生まれてきてくれたからそれだけでおばーちゃんはええねん。あの人無茶苦茶な人やったけどなおもろいやろwおばーちゃんはもう人生に後悔は一個もないわ。」

 

いつか私もこの境地までたどり着けるだろうか。

幸せっていう感覚はタイミングによってツボが違う気がする。

子供の頃は夜親父とコンビニにアイスを買いに行くだけで幸せだった。

外の夜の匂いを嗅ぐだけで興奮できた。

今はどうだろう。

正直金を生み出すことで快感を感じたり、

いい写真をとれた瞬間が興奮の瞬間だったり、

またあの頃とは違うツボに幸せというか快感を感じている。

ただ私もこのまま運良く寿命を迎えることができるのなら、

最後は妻と過ごせたことが人生で一番の幸せだったと言っていたい。

 

ばーちゃんが言ったように後悔は一個もない人生だったと言っていたい。

 

女性は答えを知っている。

じーちゃんの言った通りなのかもしれない。

本当に迷った時は妻に相談しようと思う。

 

 

明日から始まるLafayetteのルックブック撮影。

 

私にとってこの仕事には特別な思いがある。

 

気合入れて撮ってきます。

 

RIP my crazy grandpa.

I love you.

 

-完-

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CHARMAN特集🍴🍔🍖

15th Jul 2020 by

 

こんにちは🌞

 

KAHOです♪

 

 

先日のインスタライブは

 

現在オンラインストアで受注受付中のCHARMANの新作アイテムのご紹介と

 

HOTEL Lafayette 一階にあるCHARMANのCafe&Bar

 

ROOMS101by CHARMAN

 

のオススメランチメニューをメインにご紹介した

 

CHARMAN特集』でした☆

 

 

 

今まではLafayette Online Storeのアカウントでインスタライブをやっていましたが

 

しばらく横浜店のインスタアカウントで配信することになりました!!

 

 

 

 

今回は見逃した方の為にROOMSのオススメランチメニューもう一度ご紹介しますね🍴🍔🍖🍕🍝

 

 

 

ROOMSのお料理は美味しいだけでなくメニューも豊富です👀

 

 

 

私もお昼休憩はほぼ毎日行っているのですが、

 

めちゃくちゃ頻繁に行っているのに全然飽きない美味しいお料理ばかりです☆

 

 

 

 

そんな私のオススメメニューの1品目がこちらっ!!

 

 

🍴ROOMSオリジナルピラフプレート🍴

 

ROOMSのオリジナルピラフの上に、釜で焼いたスパイシーチキンがのっています🐓

 

スパイシーチキンは外はパリッ!!!!!

 

中はジューシーで柔らか~♪

 

目玉焼きの黄身が半熟なので、チキンとピラフと絡めて食べればまろやかな風味になりマス♬

 

 

 

 

 

続きまして、

2品目はこちらっ!

 

 

🍴デミグラスメンチカツプレート🍴

 

肉汁たっぷりのメンチカツに濃厚なデミグラスソースをかけたメンチカツプレート♬

 

デミグラスハンバーグは良く目にしますが、デミグラス"メンチ"って珍しくないですか?👀

 

ついついやみつきになっちゃうメニューです☆

 

 

 

 

続きまして

3品目はこちらっ!!

 

 

🐓アジアン風フライドチキンプレート🐓

 

揚げたてサクサクのフライドチキンに甘辛のソースをかけたアジアン風フライドチキンプレート♬

 

みんな大好きフライドチキンがオシャレな味わいに~

 

甘辛好きの方は絶対食べてほしいメニューです👀

 

 

 

 

続きまして4品目はこちらっ!!

 

 

🍴BBQポークプレート🍴

 

釜でじっくりと焼き上げたポークに、BBQソースを絡めたBBQポークプレート♬

 

そのまま食べてもめちゃくちゃ美味しいのですが

 

お好みでマスタードを付ければ酸味がプラスされてちょっぴり大人な味わいに~♪

 

 

 

 

 

そしてそして

5品目がこちらっ!!

 

 

🍔チキンクリスピーバーガー🍔

 

ROOMSの看板メニューのチキンクリスピーバーガーです!!!!

 

このボリューム感たまらないですねぇ~♪

 

 

実はこちらのチキンクリスピーバーガーを

 

今回のライブ配信中に頂いて食レポしちゃいました👀

 

 

初めての食レポで大分ボキャブラリ少なめですが、、、笑

 

インスタライブにアーカイブ残してあるので良かったら見てみて下さい👀

↓  ↓  ↓

https://www.instagram.com/tv/CCiqT28nldu/

 

 

 

その他にもライブ配信中には紹介できませんでしたが、

 

ROOMSのお料理はピザやパスタも種類豊富でめちゃくちゃ美味しいんですよ~🍝🍕

 

 

お酒もあるので、

 

美味しいお料理と一緒に是非~🍻🍖🍕🍝🍔🍷

 

 

 

 

 

そして現在受注受付中のCHARMANの新作ですが

 

受付終了が17日の12:00までなのでお見逃しなく~👀

 

https://www.lafayettecrew.jp/shopbrand/charman/

 

 

サイズ感や生地感など実際に見てみたい!!

 

と言う方は、横浜店に受注終了日までサンプルを置いているので是非見に来て下さい👀

 

 

それでは今日はこの辺で~

 

失礼しマス🎣

 

 

KAHO

 

 

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CHARMAN 2020 SUMMER PRE ORDER START

9th Jul 2020 by

CHARMAN 2020 SUMMER COLLECTION

PRE-ORDER START

本日7/10(金) 12:00よりLafayette Online Storeにて、
CHARMAN 2020 SUMMER COLLECTIONが受注開始となります。

DISTORTION LOGO TEE
COLOR: BLACK WHITE
PRICE: ¥5,500+tax

RING LOGO TEE
COLOR: BLACK WHITE
PRICE: \5,500+tax

LAUNDRY LOGO TEE
COLOR: BLACK WHITE
PRICE: \5,500+tax

SPACE LOGO TEE
COLOR: BLACK WHITE
PRICE: \5,500+tax

GIRLS TEE
COLOR: BLACK WHITE
PRICE: \5,500+tax

CHARMAN X ZENSIST ALOHA JAM TEE
COLOR: WHITE
PRICE: \5,500+tax

CHARMAN 【 シャルマン 】

『一瞬の魅力と個性を形にする』をコンセプトに、
世界中のあらゆる可能性からインスピレーションを引き出して、
ストリートの感覚を刺激しながらもエレガントなテーラリングで独自の世界観を演出。
ミニマルで洗練されたデザイン性がモダンでエフォートレスなスタイルを生み出す。

CHARMAN 2020 Spring/Summer Collection

clothing:@charman.clothing

Model:@abelnakao

photographer:@__1__y__0__h__

【受注期間】

7/10(FRI) 12:00 ~7/17(FRI) 12:00

【配送予定】

‪8月中旬以降‬

‪※生産の都合上着荷日に遅れが生じる可能性が御座いますので予めご了承ください。

Lafayette Online Store内 CHARMANの販売ページはコチラ

※7/10(金) 12:00より受注ページが更新されます。

皆様のご利用お待ちしております。

Lafayette Online Store
0466-47-3710

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サイプレス上野とロベルト吉野 祝20周年

9th Jul 2020 by

サイプレス上野とロベルト吉野

2020年で結成って程で20周年

おめでとうございます!

 

この衣装w

 

 

そして

7月1日に結成20周年記念コラボEP

「サ上とロ吉と」

配信URL
https://saue.lnk.to/CEP

M1. INTRO
M2. More & More feat. ももいろクローバーZ
M3. Let’s Go 遊ぼうZE 2 feat. YOUR SONG IS GOOD
M4. 日本全国乾杯ラップ feat. 奇妙礼太郎
M5. Uptown Anthem feat. 碧棺左馬刻(from「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」)
M6. YOKOHAMA SKYWALKER feat. SAMI-T from Mighty Crown、AISHA
M7. メリゴ feat. SKY-HI (grooveman Spot Remix)

豪華アーティストを迎えたコラボEPです

是非

 

 

 

サ上とロ吉は

自分がLafayettecrewになってすぐから

仲良くさせていただいておりますアーティスト様です

(同じ地元のTAROSOULを除く)

二人とも色々と唯一無二なスタイル

一緒にいる時は本当に楽しい

深酒の時は、まぁ、色々と大変ですがw

また一緒に遠征もしたいですね

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第八話「ベルリンの拾う神ダニエル」-後編-

8th Jul 2020 by

 

 

 

人類皆兄弟。

差別の時代じゃない。

 

誰がそんな寝言言ったんだ。

 

今だって世界中ガチガチの白人至上主義じゃないか。

自分自身そういう意味では白人を差別している。

差別している奴を差別している。

 

 

ベルリンのどこなのかもわからない警察署。

パトカーから下され署内の取調室的な個室に連行された。

すれ違う警官達全員が敵にしか見えなかった取り調べ室に行くまでの間、

突き刺さるような白い悪魔達の冷たい視線は今でも忘れられない。

神にでも捨てられたかのように最悪な状況だったのは間違いない。

 

個室に入れられてからもドイツ語で質問を重ねてくる警官達。

シラフに戻りさっきまでパニック状態だったのも束の間、

理解不能の言葉でひたすらに責め立ててくる警官達にイラつきが生まれてきた。

何度か経験してきた感覚だが怒りにはパニックを超える力がある。

 

「だからドイツ語はわからないって何回言ってんだ。英語か日本語ができる通訳を呼んでくれ。」

 

この言葉を一点張り。

何を聞かれてもそれしか言わなかった。

担当の警官は呆れたのか数分で部屋を出て行き、代わりに白人女性の警官が入ってきた。

 

「あなた日本人ね?私が今からあなたの状況を通訳するから、わからないことや、違う点があったら私にその都度言いなさい。いい?」

彼女は流暢な英語で説明を始めた。

 

「まずあなたは今傷害罪で逮捕されている。あなたには黙秘権があって、ここでの取り調べの発言は証拠として記録されます。仮に起訴になった場合、その発言は証拠として法廷で使用されるから。あとあなたには弁護士を呼ぶ権利がある。わかった?」

 

「は?傷害罪?ふざけんな。黙秘なんてする気はない。まず俺は向こうに最初に殴られたから殴り返しただけだ。あと何で俺だけが逮捕されるんだ?これは紛れもない人種差別だろ。」

 

「あなたが殴った相手が被害届を出したから逮捕されてるの。相手が言うにはあなたがビール瓶で殴ってきたと言ってる。あなたが言うように向こうから手を出してきたと言うのが事実なら、あなたも被害届を出しなさい。それから裁判で争うことになる。明日国選の弁護士を呼んでるから弁護士まず話しなさい。」

 

「裁判?国選弁護士?その弁護士は英語わかるの?」

 

「それはわからないわ。とにかく明日弁護士と話して決めて。取り調べも明日。もう今日は寝なさい。」

 

「そいつが英語わからなかったらどう説明すんだよ?あんたが通訳してくれるのか?まずこんな状況で寝られるわけねーだろ。」

 

通訳の女性は罵声を飛ばす私に感情を見せるわけでもなく、

ただ何も言わず部屋を出て行った。

 

逮捕当日の夜はそこで取り調べは終わり、

そのまま署内の留置所にぶち込まれた。

頑丈な柵がぎっしり詰まった4人部屋。

汚れまくった便器一つに低い仕切りがあり、

もはやベッドと言うかベンチぐらいのサイズの

折りたたみ式の金属板が簡易的に壁に付いているだけ。

ぶち込まれた部屋の中には2人のドイツ人らしき奴らがいた。

奴らは2人とも柵に寄りかかり体育座りをして下を向き、

一切話もしてこない。

私も彼らを真似るように柵にもたれかかり、

自然と同じポーズになっていった。

 

これからどうなるのか。

 

日本大使館に連絡してもらったほうがいいのか。

いやでも判断を焦るといい方向に行ったことがない。

特に隠すこともないんだ。

ありのままを伝えて戦ってやろう。

 

まずは明日の朝、弁護士と話して全てを決断することにした。

柵の向こうに見えるA4サイズぐらいの小窓は少し明るく、

金属板の上に寝転び目を閉じたのは恐らく朝方だった。

時折目を開けると見える留置所の天井をただぼーっと眺め、

現実逃避を求めてまた目を閉じる。

この繰り返し。

全く寝付けない逮捕初日は、

目蓋の裏に滲むように浮かぶこの先の不安達を、

強引に一つ一つ潰していくことしかできなかった。

マジ最悪だ。

 

 

「おい日本人。弁護士が来てるぞ。出ろ。」

 

ほとんど寝れなかった初日は去り、

早朝看守から呼ばれ体を起こした。

看守に言われるがままに昨日の個室に連行され、

そこに70代ぐらいのおじーちゃんが座っていた。

 

まさかこのじーちゃんが弁護士なのか。。

 

「おはよう。昨日は眠れたかな?私が君の弁護人だ。私との会話は誰にも聞かれていないから全て正直に話してほしい。いいかい?昨日説明されたと思うけど、君は今相手側が被害届を出しているから傷害罪で勾留されている。私は示談に持っていこうと思っているんだが君はどうしたい?」

 

おじーちゃん弁護士は英語ペラペラだった。

助かった。

昨日からの一番の不安要素だったのもあり、

その点に関しては一気に安心が込み上げた。

あとは正直に話せばいいだけだ。

 

「いやいやまず示談とかじゃなくて、俺は相手に殴られたからやり返しただけだし、今でも悪いと思っていない。こっちも被害届を出して裁判で戦いたいと思っている。」

 

「なるほど。ただ君は自分が殴った相手が何歳か知っているかい?18歳だよ。未成年。この時点で裁判になった時、君の方が正直分が悪い。しかも君は外国人だ。実際は相手が悪かったとしても裁判の結果が君にとっていい方向になるかは保証できないし、相手と裁判で争うならそれなりにお金もかかる。その覚悟はあるかい?」

 

「18歳?だから何なんですか?事実最初に手を出したのは向こうだし、目撃者もたくさんいる。年齢とか関係あるんですか?俺は今でも正当防衛だったとしか思っていないし、まず示談して何で俺が平伏さなきゃいけないんだ。しかも金なんてない。」

 

「私は君の言っていることが間違っていると言っているわけじゃないんだ。ただ落ち着いて考えて判断するべきだと言っている。選択しやすいように簡単に説明するよ。仮に裁判で負けた場合、君は強制送還になるだろう。強制送還になった場合恐らくシェンゲン協定に基づいてこの国に加えて隣県3カ国に5年間もしくは10年間は入国できなくなる。それでも戦いたいかい?」

 

弁護士が淡々と伝えてくる今後の予想は、

自分の予想を遥かに超えたものでもう意味がわからなかった。

示談なんて言葉だけで結局金で解決するってことだ。

しかも何で俺があのガキに頭を下げて金まで払わなきゃいけないんだ。

意味がわからない。

当然すぐに納得できるわけもなかったが、

裁判になった時の金のことなんて考えてはいなかったのも正直なところだった。

金もない自分が裁判もできないのは認めざる得ない事は、

弁護士との会話の中で薄々わかってきていた。

 

しかも裁判で負けた場合のリスクもデカすぎる。

無力でもどかしい悔しさに頭を抱えることしかできなかった。

 

「…仮に示談に持っていくとしたらどうなりますか…?」

 

「まだ交渉していないからわからないが、相手に怪我の治療費と慰謝料で数千ユーロ払うのが通例だろう。」

 

「数千ユーロ?そんな金持っていないです。しかも裁判する金もないです。」

 

「なるほど。金を貸してくれる知人はいないかい?それか日本から送金してもらうことはできない?」

 

「この国にも友達はいるけどそんなこと頼めないし、日本の友達家族にも頼みたくないです…」

 

「友達はドイツ人?」

 

「そうです。ダニエルっていう私が泊まってるユースホステルで働いている奴がいるんですけど、そいつに言って着替え持ってきてもらえませんか?」

 

「わかった、取りに行ってみるよ。まあとりあえず今日相手側の両親にあって話をしてみるから。何とか被害届を下げてもらえるように交渉してみるよ。」

 

「ありがとうございます。」

 

弁護士はそう言い残し部屋を出て行った。

絶望感に抱きこまれた私は個室の机の上でただ頭を抱えた。

そして数分もしないうちに弁護士と入れ替わるように昨日の女性警官が入って来た。

 

「じゃあ取り調べ始めるわね。昨日の出来事の一部始終をこと細く教えて。」

 

もう半分どうでも良くなっていたのかもしれない。

私はありのままの昨日の出来事を包み隠さず冷静に伝えた。

多分このまま起訴されて強制送還だ。

もし時間にコマンドZがあるなのら今すぐに押したい。

そんな気持ちだった。

投げ続けられる質問にも全てありのままに答え、

昨日の出来事を改めて振り返りながら細かく話した。

 

だが話しを続けているうちに別の後悔が生まれてきた。

 

それは昨日自分がした事への後悔ではなく、

示談という選択を考えてしまった後悔だった。

 

自分の正義に嘘ついて賢さを選択しようしたら、

気持ちも弱くなり迷いが生まれてやがて後悔に変わった。

今でも間違っていなかったと思ったなら迷う必要なんて無くて、

貫き通さなかったから後悔に追いつかれて背中を追いかけた。

賢く生きるか正直に生きるか。

どちらを選択しても失うものと守られるものがあるのなら、

私はその時正直に生きたいと思った。

今の状況を受け入れよう。

取り調べも裁判でも本当のことをういうだけ。

示談もしないし、金も払わない。

 

取り調べは1時間くらいで終わり部屋に戻された。

部屋では全くやることなんてない。

何をするわけでもなくただ柵に持たれ地面を見たり天井を見たり。

柵の向こうの小窓が暗くなるまでの間が永遠かと感じるほど長く感じた。

でも気持ちは何かが吹っ切れたような感覚で、

あれだけ荒れていた心は中心で静かに座っていた。

 

240pのスーパースローで流れる時間。

 

いつもの何十倍もの遅さで日は沈み夜は明けた。

 

三日目の朝。

また朝から看守に呼ばれ個室に連行されると、

おじーちゃん弁護士が座っていた。

 

「おはよう。着替え看守の人に渡しておいたから。昨日早速相手の両親のところに示談の交渉に行ってきたよ。示談金は治療費含めて全部で3600ユーロ。示談には前向きな印象だったからお金があればすぐ出れるんだけどねぇ。やっぱり無理そうかな?」

 

「行ってもらってすみません。昨日考えたんですけどやっぱり示談はいいです。金もないんで。」

 

「そっか。昨日相手側の両親に会った後にユースホステルに寄ったんだけど、皆相当心配していたよ。ダニエルはあいつは無実だってずっと言っていたし。どうにか日本からでも送金してもらえないのかい?」

 

「いやいいです。もう強制送還になってもいいんでこのまま進めてください。」

 

「そうかぁ。じゃあこのまま進めるよ。また何かあったら連絡しなさい。」

 

「ありがとうございます。もし会う機会があったら、ダニエルに大丈夫だっていっておいてください。」

 

「伝えておくよ。」

 

おじーちゃん弁護士が出て行き、後はまた昨日と同じ流れ。

取り調べで同じ質問を何度もされる。

昨日と言っていることに相違がないか確認しているのか、

昨日話聞いてた?ってぐらい同じことを何度も聞かれた。

取り調べをする警官ですら最後の方は飽きている様子にも見えた。

部屋に戻り、やることもないから筋トレを始めてみた。

映画でよく見てきた囚人が異常に筋トレをする意味が少し分かった気がする。

多分とにかくなんでもいいから身体を動かしたいのだと思う。

狭い監獄の中で全身が疲れ切るまで筋トレをひたすらにやった。

昼飯で配給されたカピカピのパンと一口サイズのチーズとミルク。

汗だくでがっついて食べていたら看守に呼ばれた。

 

「おいジャパニーズ。釈放だ。」

 

「え?マジ?何で?」

 

「早く出ろ。」

 

理解不能だった。

この5時間ぐらいで何があった?

相手の両親が同情でもしてくれたのか?

訳もわからないまま留置所から出され、所持品を返されて釈放された。

 

一階の出口にはダニエルとおじーちゃん弁護士が立っていた。

 

「いやびっくりしたよ!何で俺出られたの?」

 

「ダニエルが相手側に慰謝料全額払ったんだ。」

 

ダニエルは何も言わず少し笑みを浮かべハグしてきた。

 

「ありがとうダニエル。絶対金返すから。」

 

「金はいいからとりあえずユースホステル戻ってパーティーしようぜ。オリバーも他の従業員もいるから。」

 

この後、私とダニエルはおじーちゃん弁護士にユースホステルまで送ってもらい、

深夜まで一階のバーで盛大にウェルカムバックパーティーをした。

久々にここまでぶっ壊れるかぐらい皆も酔っ払て、

オリバーの目なんてほとんど開いていなかった。

ずっとニヤニヤしながらオリバーはつまらない冗談を飛ばしてくる。

そしてベロベロのオリバーは私の肩を組みこう言った。

 

「KIKI、ダニエルはマジでいいやつだぜ。あいつ皆に自分が借金してお前の慰謝料集めたんだ。もちろん俺も500ユーロ寄付したんだぞ。俺は貸しじゃない。寄付だぞ。寄付。お前は俺の友達だからな。」

 

オリバーの気持ちも凄く嬉しかったが、

何も言わずそこまでしてくれたダニエルに何より感謝した。

出会ってまだ1ヶ月ぐらいの外国人に自分だったらそこまでやってやれるだろうか。

口では多くを語らず行動で語るダニエルに憧れさえ抱いた。

この数日で起こった事は私の価値観のピースが一つ動いたタイミングでもある。

白人のネオナチをきっかけに逮捕されて、白人の友達の助けで釈放された。

留置所では白人全員が悪魔に見えて、

このパーティーで私の目に前の白人達は仲間に見える。

 

ありふれた言葉こそ経験しないと身にはならない。

やっぱ人間中身だ。

色や国で人を判断するのは間違ってる。

ダニエルの行動は想像を確信に変えてくれた。

 

パーティーも終盤。

大声でビリヤードをやってるやつ。

カウンターで楽しそうに酒を飲んでるやつ。

もうソファーで寝ているやつ。

外の喫煙所で一服してるやつ。

 

最高のパーティーだった。

終わり際にオリバーとビリヤードをしていると、

ダニエルが一緒にチルしようと誘ってきた。

私とダニエル、ベロベロのオリバーは外の喫煙所で一服した。

 

「ダニエルマジありがとう。俺明日から働くからちょっと待ってて。」

 

「金はいつでもいいよ。お前が返せる時でいい。でももしまた捕まっても俺に連絡しろよ。」

 

こいつは神なのか。

 

拾う神に私はベルリンで出会った。

 

 

 

後編 -完-

 

 

「ダニエルマジありがとう。俺明日から働くからちょっと待ってて。」

 

「金はいつでもいいよ。お前が返せる時でいい。でももしまた捕まっても俺に連絡しろよ。」

 

チルしながら3人で会話をしていると背の高い白人男2人が近づいてきた。

 

「いい匂いするじゃん。ちょっと俺らにも吸わせてよ。」

 

 

このなんでもない会話が最悪の事件に発展する。

ベルリンの本当の悪夢はまだ始まったばかりだった。

釈放当日に私はまたどん底に突き落とされる。

 

 

この続きは17話あたりで書きます。

 

 

 

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