la raison d’etre
14th Nov 2020 by TANA
10/2 2021 春夏 パリコレ
パリコレ閉幕後、フランスでは再びロックダウンが施行れた。
ファッションも社会環境から、急激な変化が求められている。
そんな中でも変わらず、自分の存在理由を示したYohji Yamamoto。
仏新聞紙「ル フィガロ(Le Figaro)」は、“いつものように、心地よい喪失感に満ちていた”と表現。
ドレープの動きから生まれる、黒いシルエットがただただ美しい。
様々な取り組みや変化に邁進するファッション業界の中で、変わらないことの安心感が多くの人の胸を打った。
Yohji氏は、自身も渡仏してショー開催を決めた理由について、
「そんな難しいことは考えていない。僕の仕事は、パリでショーをやること」
と語っている。
1980年代に“黒い衝撃”でパリコレデビューしてから、そのスタンスは変わらない。
もちろん社会環境に準じた行動は大事だが、ファッションはあくまでファッション。
誰しも手に負えないことに気を取られては、その本質を見失ってしまうことも多いだろう。
ショーの翌日10/3、御年77歳を迎えたYohji氏。
時代に流されない反骨精神は未だ健在のようだ。