PROLOGUE

13th May 2020 by

 

 

久々にブログを書きます。

自分は写真家だから、

文章で表現するのはどうも気が乗らない。

というクソみたいな概念がようやく無くなったので、

久々にキーボードを叩きます。

2、3年ぶりの投稿ですが皆さんの暇つぶしにでもなればと思います。

NBT君きっかけをありがとう。

 

最近コロナのおかげか、本を読む時間が増えた。

本を読んでいるとラッパーはすごいな。と感心する。

一つの文章でも言葉の並べ方を変えて言葉の聴こえ方を変えてくる。

しかも音の上で。

言い回しにいつもやられてます。

ラッパーかっこいいです。

 

小学校5年の夏休みに、親父から初めて本をもらった。

本の題名は「嫌ならやめろ」。

え?これ?

って感じだった。

どう見ても現状に頭を抱える大人達に向けたビジネス本で、

間違いなく11歳の子供が読む本ではなかったし、

読めない漢字ばかりで、

小5の私にとってはかなり強烈なインパクトだった記憶がある。

だけど面白いもので、

自分にとってそれが初めて本を好きになったタイミングだった。

私は物書きでもなんでもないけど、

せっかくの文章を書く機会なので、

あの頃の自分を動かしたように、

微力でも誰かの何かを動かすものになって欲しい。

という思いで定期的に文章を書いてみようと思います。

 

継続と活字の力。

これが今回のここでのテーマ。

 

前談として自分の簡単な経歴を書いてみます。

長いので端折りながら、書きます。

 

私は今33歳。

幼少期からサーカス団のように転々と国内での転校を繰り返していた。

20歳の時ニューヨークに移住しそれからの約4年間を、

ブルックリンのフラットブッシュでカリビアンに囲まれて過ごした。

写真を始めたのはニューヨークに住み始めて1年くらいしてから。

移住前にじーちゃんからもらったコンパクトカメラが始まりで、

写真にのめり込んでからはフィルムカメラでずっと写真ばかり撮っていた。

 

24歳の頃、

あるきっかけでニューヨークからスイスに移住し、

さらにまた色々あってスイスにいる理由がなくなり一人旅を始めた。

一人旅は英語を覚えてからは最もチャレンジしてみたかった事だったし、

何より自分の事を誰も知らない場所で0から始めたかったのが1番の理由だった。

 

スイスからヨーロッパ大陸を周り、

北アフリカを何カ国か横断し、

それからアジア大陸を周った。

旅中は本当に毎日適当に生きていた。

好きな時間に起きて、

小銭で飯を食い、

色んなものでハイになって毎晩パーティー三昧。

怠け者で、嫌いな事はフルシカト。

今あの瞬間に戻りたいかと聞かれれば間違えなく断る。

これは旅の否定ではなく、

同じ事は繰り返したくないとう意味で。

後悔は一切ない。

今では極力避ける危険をあの頃はむしろ探していたんだと思う。

金も全くなかったけど、とにかく楽しかった。

 

そして何より自分と話す時間が無限にあった。

 

お前は誰なんだ?

何ができるんだ?

差別ってなんだ?

生きるってなんだ?

どれだけ恵まれているんだ?

 

直球しか投げられないピッチャーのように、

ストレートな自問自答を繰り返しながら毎日地球を歩く。

今では赤面してしまうほどの真っ直ぐさだけど、

正直な気持ちだったのだろうと、

認めてやりたい気持ちもある。

今友達や家族といる時間はとても大切な時間だけど、

それができないとその大切な時間は続かないと気がつけたのは、

多分あの直球ピッチャーのおかげだと思う。

 

旅を終えて日本に帰ってきてからは、

写真でどう飯を食っていくかを考えた。

それからの事は本当長過ぎるんで今は端折るが、

色んな縁のおかげで、

2016年にはじーちゃんのコンパクトカメラが制作会社に変わった。

全然大きな会社ではないが、

一応やりたい事で飯を食うという第一目標は達成したのかな。

ようやく靴を履けた感じがした。

ようやく始まり。

 

今に至る経緯はそんな感じです。

少しでも伝わっていたら嬉しいのですが。

 

改めて自分を振り返って、

旅の中での個人的な変化や、

日本で会社になるまでの過程の事は、

今書く事ではないと思います。

何を成し遂げた訳でもないし、

私くらいの人間は世界にも日本にも星の数ほどいるので。

あと20年後くらいに書いてくれと言われるくらいの人間になっていたいとは思います。

精進します。

 

そこで今の自分で共有できる事はないかと考えました。

出会ってきた世界の人達にフォーカスするのは面白いかもしれない。

今まで旅を通してぶっ飛んだクレイジーな人達や、

自分の過去に罪悪感が生まれるほどピュアな人達と出会いました。

この人達との”出会い”の共有に関しては自分にしかできないものだと思い、

書いてみたいと思えました。

 

誰も旅に出て同じ人とは絶対に出会わない訳で。

私自身何か変化を求めて旅に出たものの、

世界遺産を見ても、

どんなに綺麗な夕日を見ても、

どれだけハイになっても、

なんの変化も訪れなかったです。

ただ現地で出会った人達から学んだ事は、

確実に自分の思考を変えてくれました。

生きる上での視野を広げてくれ、

今の自分にとって最も重要な事だったと思っています。

 

出会いこそ人生の醍醐味だと私は思います。

これは言い切れる。

偏見は人生をつまらなくする。

 

これから私の記事を読んで、

少しでも世界に目を向けて、

日本にいても広い視野で人を見られる若者達が増えてくれれば嬉しいです。

ということで今日は水曜日なので、毎週水曜日にしよう。

期間は半年。24回。

 

私が出会ってきた世界の魅了に溢れた人達を毎週紹介していきたいと思います。

暇つぶしに使ってください。

 

来週水曜、第一回は「エジプトの大嘘つき、ハッサン」です。

 

よろしくお願いします。

 

 

KIKI

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