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TO THE MOON

11th Jun 2021 by

しかし皆さん、こぞって月に行きたがりますね!

この方も、
 

 

そしてこの方も、

 

 

決してリスクは少なくないのに、小さい頃からの夢をお金で買い、夢を現実に。

すごいことです。

 

“TO THE MOON”

 

ということで、あまりに前澤さんの写真がインパクト大だったので、月旅行の話題に見せかけましたが、本題は米国株式市場で起こったとある騒動について。

いわゆるミーム株のお話。

 

ミーム(MEME)・・・オンラインコミュニティーにてもてはやされる「はやり」のことを指す。ネットスラング。

 

今年の1月終わりころ、一気に話題沸騰となったこちらの会社。

 

 
コロナ禍以前より経営難に陥っていたアメリカの大手ゲーム小売店、GameStop。

長い間、アメリカ買い付け仕入れを担当していたので、アメリカのあらゆるショッピングモールやアウトレットに行っていましたが、この看板はほとんどのモールで見かけましたw

それぐらい、多店舗展開をしていたGameStopも世の中のデジタルの流れに抗えず、ゲームソフトの中古販売は下火に。株価も長い間低迷、近年は3~6ドルを行ったり来たり。

そんな会社の株価がある日突然、急騰、暴騰し始めます。MAXで347ドルへ到達!

なぜか?

これには前に紹介したロビンフッドが深く関わっており、このアプリを使って株取引をしているロビンフッダー達が買い上がったと言われています。

レディット(Reddit)という掲示板へ、ヘッジファンドが空売りを仕掛けている銘柄を中心にミーム株がリストアップされ、それを見た個人投資家たちが空売りに対抗して買い向かう図式が完成。

個人も束になればファンドを焼き尽くします。下がると思った株価が上がり続けることで、ファンドもポジション解消に向かわざるを得ず、さらに買いが買いを呼び込みます。

 

 
空売りのショートポジションをとっていたメルビン・キャピタル・マネジメントの損害額はなんと4200億円!運用資産の50%以上を失ったと言われています。

ストップ高・ストップ安のような値幅制限がない米国株は、上がるときも下がるときも一直線になる可能性あり。

ビットコインなどに並び、ミーム株の跳ね上がり方は、まさしく、

 

「TO THE MOON」(月まで届け)

・・・株価の上昇をロケットが宇宙へ飛んでいく様に例えた新語

 

この騒動の根底には、個人 vs ウォール街 という見えない社会的背景があるようです。

 

 

ウォール街の住人たちは、マネーゲームに興じる一方で、金融危機が発生したときには市民の血税で救済されてきた過去があり、それに対する一般市民の反骨心がミーム株という形で表面化したということ。

ここまでくると投資とは言えず、投機。ファンダメンタルなど関係なく、ギャンブルに近いですね。

 
 
一度、落ち着きを見せていたミーム株が6月に入りまた再燃中。

ゲームストップ以外にも色々あるので興味ある方はお調べください。

月まで行く資金になるかもしれませんw

 

 

BEN

Keep It Real.

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