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22nd Jan 2020 by

小説は、好きですか?

…とスラムダンク晴子さん風に聞かれたら、僕はこう答えるでしょう。

「好きだけど、ちょっと偏りはあるかなー、主にサスペンスやミステリーだけど、具体的にいえばちゃんとリアリティーの伴った内容が前提で、しっかりと論理的な証明がなせれてないと萎えるかなー、だってB級ドラマみたいにあり得ない展開だとどっか俯瞰で読んじゃうし、とはいえエンタメ要素は大事だからある程度非現実感もないとダメだし…」

と、花道くんみたいに男らしくない返答をしてしまうでしょう。

こんな狭い趣向のおかげで、最近はめっきりいい本に出会えてないですねー

なんで、最近は昔読んだ一冊をまた読んでみた。

やっぱ貴志祐介はいいですね。

真のホラーとは映画ではない、文字ではないのか?

というのも、内容がグロすぎて映像化できない。

一概には言えないが、映像的仕掛けを除いて明確な「怖さ」を追求するなら小説ではないか。

もはや【閲覧注意】と前置きをしておきたいくらい筆舌し難い凄惨さだが、なかなかどうしてNON STOPで読めてしまうほど面白い。

ミステリー要素を多く孕んだ展開で緊張感と好奇心をくすぐり、やや冗長なウンチクなどもありながら核心に迫るエンディングへのスリリングな展開から目が離せない。

著者の作品全般にもいえるが、イメージしやすい生々しい人物描写にも物語にのめり込ませる魔力がある。

古い作品だが、興味があれば是非。

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