WHO IS POP SMOKE #1

15th Nov 2021 by

どうも、A-KILLAです

やってきました、勝手に紹介シリーズ第二弾

今回登場するのは『 POP SMOKE

アメリカのHIP HOPシーンはおろか世界中を震撼させたラッパーです

しかも、生きていたらまだ21歳

え、生きていたら??

そう、彼はもうこの世にはいないんです

なのに世界にその名を知らしめた

それは何でなのか、僕目線でお伝えできたらと思います

POP SMOKEはNEW YORK / BROOKLYNの南に位置するCANARSIEに生まれました

いわゆる彼の生い立ちはここに書いてあるのでこのブログでは割愛しますが

アメリカの売れたアーティストにありがちな家庭に難あり、犯罪に手を染めながら自分の好きなRAPスタイルに出会う

POP SMOKEもその一人ではあったんですが何よりもシーンに【リアル】を取り戻した第一人者だったんです

ではHIP HOPの歴史を少し振り返りましょう

1970年 NEW YORK / BRONX –  HIP HOP誕生

1980年代 HIP HOP成長期

1990年代 HIP HOP黄金期

2000年代 HIP HOP革命期

2010年代 HIP HOP浸透期

これはあくまで事実に基づく個人的見解ではございますが、ざっくりこんな感じでございます

元々は一部の人種から始まった反抗の証明が今や世界中で認められる音楽、文化、生き方として認められています

つまり、『リアル』を伝えるツールとして誕生した超現場型の音楽

それがいつしか良くも悪くも一般に浸透していったことにより受けを狙う、売れる音楽として変化していきます

もちろん、それが悪いことではなくそれだけ広く親しまれるようになった証拠でもあります

でも、自分や周りを取り巻く様々な環境を包み隠さず音に乗せて表現するHIPHOP/RAPという文化がスタイルだけ肥大していくのは

果たしていかがなものか

不良や反社会的言動や思考がHIPHOPではないですが、まさに『リアルってなに??』

この現象はアメリカはもちろん世界的に見られる現象でした

そこへ彗星のように現れたのがPOP SMOKEでした

前述で述べたような大衆向けのストリートシーンを払拭するかのごとく

ニューヨークのギャングスタラップを最新のスタイルで街に投下

瞬く間に広がりPOP SMOKEの名は知られていきました

POP SMOKEが流行らせた(正確にはPOP SMOKEだけが先駆者ではない)ジャンルはBROOKLYN DRILLと呼ばれ、

元々はシカゴ南部のゲットー地区から生まれたゴリゴリのストリートスタイル

いかにもなダークで重たい、かつ攻撃的なトラックに乗せたこれまた過激で包み隠しのないリアルな環境を歌う内容がメインです

これがUKに渡りグライムとして進化、UK独特のストリートカルチャーにヒットしてMIXされ

独自の地位を確立していきます

そしてUKで生み出された変則的でパンチのあるトラックに目をつけたのがBROOKLYNのヤンチャな若者達

その一人だったPOP SMOKEがビートを買い解き放ったのがこちら

当時ニューヨークに出張に行っていたので街中がDRILLだらけだったのをよく覚えています

待ちを走る車のステレオからもクラブからもセレクトショップの店内でもひっきりなしにかかりまくっていました

POP SMOKEが現れてから自分もそうですが多くの人が連想したであろう存在が

50cent

父親不在で生まれ母親も幼少期に他界、RAPを志すも裏切りや抗争に何度も巻き込まれ終いには自宅前で9発も銃弾を喰らい

それでも音楽に真剣に向き合い成功を勝ち取った筋金入りのギャングスタラッパー

まさにニューヨークの光と闇を全て経験してきた男の衝撃的な登場の瞬間を彷彿とさせる煌めきをPOP SMOKEに感じましたね

そしてその50centを夢に見たPOP SMOKEは本人と対峙することになります

50本人からこれまでの生き方、これからの生き方など多くの指南を受けて考え方を大きく変えようとしていたPOP SMOKE

ただそこにはまだ解決しなければならない課題が山積みでした

次回へ続く

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