ARCHIVE : 2020/8

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JMJ

18th Aug 2020 by

流し聞きしていたTVのニュースから突然「RUN-DMCの…」というフレーズが聞こえてきてびっくり。

2002年にRUN-DMCのDJ Jam Master Jayが銃撃され亡くなった事件があったが、その犯人が捕まったらしい。
実に18年越し!

どうやら麻薬密売に絡んだ抗争?のようで、今後真相が明らかになりそう。

普通に民放のお昼のニュースで報じられることがRUN-DMCの偉大さを証明していますね。

 

 

80年代HIPHOPのイメージ強いですが、個人的にはこの曲がベスト。

Pete Rock & C.L.Smoothが客演。

 

 

RUN-DMCといえばADIDAS。

 

Jam Master Jayの追悼記念で2003年にリリースされたULTRASTARが印象的。
 

 

 

 

 
タイミング的に2003年OPENのラファイエットにも確か店頭に並んでた気が。。。

名作ですね。

 
 

BEN

Keep It Real.

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歴史は繰り返すのか

16th Aug 2020 by

さてさて、本日は昨今の株式市場について気になる説をご紹介。
「Tポイントの行方」をUPした頃から、株式市場について色々思うところがあったのですが、なかなか記事にすることが出来ず、そろそろ小出しに書いていこうと思いますw

 

まずは何といっても強いですね、コロナ暴落後の株式市場。
日経平均もとうとう100%戻しまで7~800円のところまで回復してきました。
いくら未来を反映するとはいえ、コロナ第二波が襲っている現況からはちょっとかけ離れた動きをしています。

 

アメリカは何といってもgafam(ガーファム)が牽引するナスダックがいち早く上昇に転じ、相場を引っ張りました。
グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト。
たしかに死角なしで業績もうなぎ上り、若者や株式の新規参入者にも大人気。

 

それとは別に、この異常な回復相場を支えているのは、間違いなく世界中で行われている金融緩和。
アメリカをはじめ、コロナ対策で異常なまでの財政支出を繰り返し、実体経済と乖離した過剰流動性相場となってしまいました。

 

参考までにここ最近の日経平均株価データ
 

 
 

参考までにここ最近のNYダウ株価データ
 

 
 

このあたりを頭に入れた上で、とても気になる説が、某証券会社の7月7日のメルマガで流れてきていたのでご紹介。

 

それは、「バブル」は繰り返すのか?ブラックマンデーの1987年の相場と「不思議な共通点」があるというもの。

 

2/21(金)の翌日から新型コロナウイルスの流行を警戒した急落場面となりましたが、7/7(火)は2/21(金)から92営業日目。
日経平均株価は急落後の底値から、その96%超を回復した水準にまで回復しています。
不思議なことに、今回の株価急落は、1987年のブラックマンデー後の急落といくつかの共通点をもっています。
ブラックマンデーの前日から92営業日目に下げの96%超を回復しているというのも共通点のひとつ。

 

 
「A」が1987年で「B」が2020年です

「A」はブラックマンデーとその後の推移を示したグラフということになります。1987/10/19(月)の米国株式市場ではNYダウが前日比507.99ドル(22.6%)安のまさに「暴落」となり、翌10/20(火)の日経平均株価は前日比3,836円48銭(14.9%)安と、こちらも文字通りの「暴落」となりました。ほぼ全銘柄がストップ安という大波乱。常識的に考えれば、回復に年単位かかるところを、その当時の日経平均株価は半年で値を戻し、さらには、1989/12末に38,915円87銭の史上最高値を付けるという異常な強さを発揮しています。

2020年のコロナ相場「B」とブラックマンデー「A」は短期間で急落したこと、短期間で回復していること、そして回復を目指し「金融緩和」を推し進めたという共通点があります。

そして先に触れたように、7/7(火)は今回のグラフの起点となる2/21(金)から92営業日目ですが、日経平均株価はその96%超を回復した水準になっています。
一方、グラフ「A」において、1987/10/19(月)の92営業日目に、株価は96%超を回復した水準を回復しています。

 
 

この数字の一致具合、めちゃめちゃ不気味じゃないですかww

 
7/7(火)時点での話でしたが、その後も上昇を続けているところをみると、今現在もほぼほぼこのグラフ通りの値動きとなっています。

ご存じの通り、平成バブルは1989/12末のバブル天井へ向かっていったのですが、その後の「バブル崩壊」「失われた20年」へと誘われます。

 

-歴史は繰り返すのか-

 
まさにここからが正念場。
絶妙な舵取りが必要な上、まずはコロナ次第のところもあり、人類の知恵と進歩に期待するしかないようです。

 
 

BEN

Keep It Real.

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ありのまま行こう

16th Aug 2020 by

4月22日にリリースされたGADORO氏の4thアルバム「1LDK」の中からProd By あたくしの「ありのまま行こう」のMVが公開!!

 

普通のMVとは一味違いまして、いわゆるリリックビデオ。

 

耳からは勿論、視覚からもリリックを感じる事の出来るMV。

聴く言葉と、見る言葉。

同じ言葉でもインプットの仕方が違うと感じ方も変わるのでは。

言葉と同時に映される映像も素敵なのです。

 

※もちろん本人も出てきますのでご安心ください。

 

このご時世だからこそより染みる言葉がありますね。

 

GADORO – ありのまま行こう

是非ご覧下さいませ。

 

 

1LDKもチェックまだの方は是非。

GADORO – 1LDK

 

 

 

それではまた。

 

SUMIKI

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#BOKBOYZ

16th Aug 2020 by

こんにちは。RYUです。

 

梅雨も明けて気温も35度前後の毎日。

汗かき男たちと灼熱太陽との戦いの幕開けです。

 

つい先日、僕のタンクトップがびちょびちょになるほど激アツにさせたアイテムが入荷。

 

それがコチラ

Reebok CLUB C 85でございます。

僕の愛してやまないこのモデル。週5で履いてます。

 

 

今年で35年の歴史を持つクラシックモデル。(AJ1と同じ)

これまで数々のブランドとコラボし、スニーカー業界だけでなくファッション業界からの注目も。

 

今回入荷したアニバーサリーモデルはシュータン、インソール部分に35周年記念のラベルが刺繍、ヒールタブに替えのインソールなど豪華仕様。

 

かっけー。。

 

他にもいろんな35周年を記念したモデルが出てるみたいなので

是非チェックしてみて下さい。

 

詳しいことはお店で話しましょう。

お待ちしてますね~!

 

それではこのへんで。

 

 

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CTRL ALT DELETE at PRIVILEGE NEWYORK

16th Aug 2020 by

2月に滞在したNEWYORK。

滞在中、NYのCREWのDeeから、

「JUNに紹介したい人いる。前にメールで紹介した人だよ。覚えているか?
明日空いてるか?」

と言われ、翌日、DEEを車でPICK UPしてその人に会いに。

場所は、Brooklynの奥地。

Deeは、

「俺らの周りの友達、アーティストは、最近みんなここに来てるんだ」

アポイントメントオンリーのセレクトショップ。

車で走ること、20-30分。その場所についた。

とてつもない、倉庫の様なスペースにお店とオフィイスがあった。

そこで、20歳そこそこのZACKという青年会った。

彼は、会社のメインの事業を説明し、会社とお店を案内してくれた。

20歳そこそこなのに、明らかにスマートで、野心を感じた。

セレクトしているアイテムは、ハイエンドなストリートブランドばかり。

また、Deeの周りのNYのアップカマーのブランドもセレクトされていた。

1−2時間滞在し、

Deeとマンハッタンに向かう、車中で、Deeから

「Zackは色んなブランド持ってるだろ! 俺は、ああいうブランドを

PRIVILEGE NEWYORKでセレクトしたいんだ、

もっと感度の高いお客も来るよ。きっと!」

そこで、Deeが興奮して話した内容が、今回形になることに。

NYから帰国後、ZACKと1−2週間やりとりのち、

パートナーシップを組むことに。PRIVILEGE NEWYORK内に

彼のセレクトショップ、CTRL ALT DELETEをショップインショップで

オープンすることに。

日本では、ちょうど並行して、PRIVILEGE TOKYOのリニューアルを控えていたり

他にも同時に色んなプロジェクトが進行中で、

頭がぐるぐる状態だったが、Deeの熱意もあり、3月末のオープンを

する予定で、動いてた矢先に、NYはコロナよる非常事態宣言に入り、

休業に入ってしまった。

一旦はこのプロジェクトもなくなるとこまで行ったが、

5ヶ月後の今日、オープンに辿りついた。

グランドオープンに立ち会えないのは、残念だが、

このパートナーシップによる新しいシナジーが生まれることを

期待している。

PRIVILEGE NEWYORKとしては、新しい章の始まりである!!!

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ノトーリアス・B.I.G.

14th Aug 2020 by

先週末には2020AWの立ち上げが始まりました!
今回はコレクションをプレビューで一挙公開しているので是非ご覧ください!

本日は身長190cm、体重136kgの巨漢ビギー・スモールズ(Biggie Smalls)の事を書いていこうかと思います。
ご挨拶遅れました、外出自粛で巨漢になりつつありますYADOです。

立ち上げの再注目アイテムのHYPNOTIZE LOGO TEE

LFYTの中で一番人気と言っても過言ではないLafayette ロゴの中にビギーが愛用していた高級老舗ニットウェアからインスパイアされた柄を採用した一着。

実はビギーネタは結構最近でもやってます。

× 横浜DeNA BAYSTARS ラファイエット × ベイスターズ SMALL LOGO SKY’S THE LIMIT L/S TEE

袖にプリントされたリリックはビギーの名曲「Sky’s the Limit」(可能性は無限)内のリリックなのです。

ベイスターズの秘める力、優勝への可能性は無限とニューヨークをコンセプトにする我々を融合したデザイン!

実は色々深い意味があるんです!

ではまた。

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2020 #16 〜SAMPLES JUNKIE HOUSE PACK〜 期間限定受注予約アイテムが販売開始!

14th Aug 2020 by

本日8/14(金) 12:00よりLafayette Online Storeにて、SAMPLESの期間限定予約アイテム、
〜JUNKIE HOUSE PACK〜が受注開始となりました!

今回は何かに熱中する中毒者にフォーカスし、病院をモチーフに作り上げたパックです。大注目のボックスやラグマット、シューケア用品等スニーカーヘッズも垂涎のアイテムがズラり!今回もお見逃しなく!!

SAMPLES FOP JUNKIE HOUSE ACRYLIC SNEAKER BOX
COLOR:CLEAR (クリア)
PRICE:6,000 +tax

まず今回のコレクションで一番人気を誇るのがこちらのアクリルボックス。厚めのアクリルを使用しており、重厚感と高級感を兼ね備えた仕上がりに。バーコードの様に描かれている部分はディレクターにゆかりのある、ある都市のシルエットになっているのもポイント。

SAMPLES FOP JUNKIE HOUSE FLOOR MAT
COLOR:NATURAL (ナチュラル)
PRICE:12,000 +tax

今回のテーマである「JUNKIE HOUSE」のメインロゴを配置したフロアマット。 赤い十字がインパクトを放つこちらのメインロゴは、あらゆる事に没頭している中毒者のための病院を表現しています。毎日自慢のスニーカーをインスタグラムに載せる際の背景としてもバッチリ。

SAMPLES FOP JUNKIE HOUSE ALLOVER MESH TEE
COLOR:MULTI (マルチ)
PRICE:10,000 +tax

今回のテーマである「JUNKIE HOUSE」のイメージビジュアルを全面にプリントした総柄メッシュTシャツ。コットンのTシャツはモチロン定番なんですが、機能性に優れたポリエステルのTシャツは夏の熱い時期におススメ! JUNKIE HOUSEに駆け込む人たちが列を成すグラフィックが印象的なインパクトのある一枚です。

SAMPLES FOP JUNKIE HOUSE LOGO TEE
COLOR:WHITE (ホワイト) , LIGHT BLUE (ライトブルー)
PRICE:5,000 +tax

今回のテーマである「JUNKIE HOUSE」のメインロゴをフロントに配置した一枚。 ディレクターが無類のUNCカラーファンという事もあり、POP UPではLIGHT BLUEが人気を集めていました。こちらも今回のパックの中では押さえておきたい一枚。

SAMPLES FOP JUNKIE HOUSE LOGO SOCKS
COLOR:WHITE (ホワイト)
PRICE:2,000 +tax

今回のテーマである「JUNKIE HOUSE」のメインロゴを配したシンプルなクルーソックス。 MADE IN JAPANによる高いクオリティーのジャガード織りで、厚手のコットン素材を使用。スニーカーのブランドを気にせず履けるのもスニーカーフリークには嬉しいポイント。

SAMPLES FOP JUNKIE HOUSE POSTER
COLOR:MULTI (マルチ)
PRICE:1,500 +tax

今回のテーマである「JUNKIE HOUSE」のイメージビジュアルをプリントしたポスター。 ポスターは額に入れて床に置いておくだけでも部屋の雰囲気が変わるので、スニーカー部屋に飾るのにおススメのデザインです!

SAMPLES FOP×O.GEE BRIGHTNESS JUNKIE HOUSE PRESCRIPTION KIT
COLOR:MULTI (マルチ)
PRICE:7,080 +tax

今回O.GEE BRIGHTNESS とのコラボで特製3点セットをご用意。選りすぐりのシューケアアイテムの中からディレクターが厳選したのが、こちらの防水スプレーと泡タイプのフォーム、マイクロファイバータオルの3点。中でも泡立てる必要の無いDEEP FOAMは靴磨きの手間が一つ減らせるので、病みつきになる人続出!!SAMPLES FOP×O.GEE BRIGHTNESSの処方箋袋に入った特別仕様になっております。

【受注期間】‬
‪8/14(金) 12:00 ~ 8/17(月) 12:00‬

‪【配送予定】‬
‪9月下旬以降‬

Lafayette Online Store内 SAMPLESの販売ページはコチラ

皆様のご利用お待ちしております。

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春日町NOMIICHI PHOTO

12th Aug 2020 by

春日町NOMIICHI
At PRIVILEGE NIIGATA
2020.08.09(sun)
START 12:00

🏠出店🏠
440 (BLACKSMOKERS)
SCOON (しながわ商店)
Labyrinth
DJ TAZAWA (PRIVILEGE NIIGATA)

🍛FOOD🍛
Happy Curry

🔊MUSIC🔊
HANA the Waxkiller

PRIVILEGE NIIGATA
新潟県新潟市中央区春日町2-26
TEL : 025-247-8981
7days open
11:00am-20:00pm

 

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第十三話「キングストンのギャングスターのび太」-中編-

12th Aug 2020 by

 

 

ホテルのチェックインを済ませた私は部屋に荷物を置き、

中庭にあるプールサイドで寝転んでいた。

中庭から遠くのほうに見えるエントランス前の駐車場。

のび太の車はまだ同じ場所に駐車してあった。

 

まだいたんだ。何してるんだろ?

 

その時はそれくらいしか思っていなかった。

 

約二日かけてようやく辿り着いたジャマイカだったが、

マイアミでの一件から”黒人が怖い”という固定観念がなかなか頭から離れなかった。

元々目的もなく来た上に、

現地民のほとんどが黒人のこの国で、

 

どこかに行こう。とう気にもまるでならない。

 

ホテルまでのタクシーですら自然とのび太の動きを終始警戒していた。

結局何事もなく無事ホテルに着いてからも、

フロントマンや清掃員、

バーテン達に対しても警戒心から疑心感が芽生え、

視線を合わすことすらできなかった。

わかっていても無意識に拒絶してしまう感覚。

今まで味わったことのない感覚だった。

学校のいじめられっ子っていうのはこんな気持ちなのだろうか。

初めて踏んだ異国の地で芽生え始めた初めてのこの妙な感覚は、

つい一昨日まで全開だった行動力や探究心を飲み込み、

私はただプールサイドで水を眺めることしかできなかった。

 

「へーーーイ!」

 

遠くに見えるエントランス前の駐車場からのび太が元気よく手を振っている。

私は手を適当に手を振り返し、また視線をプールの水へとずらした。

できるだけ仲良くなりたくなかった。

傷ついた漫画の主人公にでもなったかの様に、

放っておいてくれ。と胸の中で何度も連呼していた。

それでも果敢に呼び続けるのび太。

 

「あれお前のこと呼んでるんだぞ」

 

プールサイドのバーテンがのび太を指差し話しかけてきた。

 

そんなこと当たり前にわかってんだよ。

関わりたくないからシカトしてんだ!

何なんだよ。放っておいてくれよ!

 

なんて言いたかったが、

全ての感情が胸で止まって喉から出てこない。

気持ちを言葉にできないっていうのはこんなに辛いことなのか。

今まで小学校から勉強してきた英語って何だったんだ。

割とちゃんと勉強してきたのに全く役に立たねーじゃねーか。

異国現地で進む1秒1秒がストレスを促進させていった。

 

「へーーーーーーーーーーーイ!へーーーーーーイ!!!」

 

どれだけシカトしても手を振り続けるのび太。

エンドレスなこの状況に折れた私は恐る恐るのび太の元へ向かった。

 

※ここからののび太の会話はあくまで私の解釈は憶測です。

 

「何度も呼んだんだぞ!お前大丈夫か?どこか行きたいとこないのか?」

 

「いや、、、ない。疲れた。から、寝たい。」

 

「お前何言ってんだここはジャマイカだぞ!遊ばないとダメだ!俺が案内してやる!」

 

「いや、、、大丈夫。ホント大丈夫。」

 

「お前疲れてんるんだな!じゃあ夜クラブに行くぞ!ここに22時頃迎えにくるからな!」

 

のび太は一方的にそう言い残し何処かに行ってしまった。

22時からクラブ?行くわけねーだろ。

心身共に疲れ切り弱っていた私にはのび太の誘いは迷惑としか感じられなかった。

行く気なんて0。

外にいたら誰かしらに絡まれそうな気がして部屋にそそくさと戻った。

 

ホテルの部屋は最高だった。

別にスウィートルームとか高級ホテルだとかそういうことではない。

誰とも触れ合わなくていいこの空間が最高だった。

今振り返れば典型的な引きこもり思考。

悪いのは自分じゃない。自分に絡んでくる奴らが悪い。

黒人全員が敵に見える。

何でこんな所に来てしまったんだ。

日本での大学生活の方がよっぽど最高だった。

カーテンの隙間からジャマイカの日光が差し込む電気の消えた部屋。

目的地に着いた時にはもうすでに腐っていた出発前のワクワク感は、

ベッドの上でシーツに丸まり圧倒的な後悔に代わり爆発寸前だった。

マイアミもジャマイカも日本にいた時は憧れの場所だったはずなのに。

 

目を開けた時にはもう部屋は真っ暗だった。

いつの間にか眠ってしまっていたらしい。

電気をつけ時計を見ると21時頃。

そういえばめちゃくちゃ腹が減ったな。

色んな事を考えすぎていたからなのか空腹すらも忘れていた。

今の時間ホテルのレストランもやっているのか分からなかったが、

とりあえず水を買いにプールサイドのバーに行って見ることにしたが、

バーはすでに真っ暗で1人の従業員が片付けをしていた。

 

「どうした?もう閉店だぞ。」

 

「水、、水が買いたい。」

 

「じゃあフロントの隣のバーに行け、あそこは12時までやってるから。」

 

言われるがままに、フロントの隣のバーに向かった。

バーの扉を開けると客は誰もいない。

黒人のバーテンが1人、テレビを見ながらカウンターに座っていた。

 

「何飲む?」

 

「水。水をください。」

 

「水?お前バーに来て水飲むのかw?」

 

バーテンはカウンター下から水のペットボトルを取り、

グラス一杯の水をくれた。

いや、俺が欲しいのはペッドボトルの水なんだけどな。。

ここで飲みたいわけじゃない。。

私はペッドボトルを指差し、バーテンに伝えた。

 

「それ!それが欲しい。」

 

「あーボトルウォーターが欲しいのか。だったらそう言えよ!何本?」

 

「4本。」

 

「これ2リットルだぞ?そんな飲むのか?」

 

「うん。4本ください。いくら?」

 

「4本でUS20ドル。」

 

一本US5ドル?高くないか?

ホテルの中だからなのか?海外では当たり前なのか?

でもそんなことすらも伝えられず泣く泣くUS20ドルを支払い、

両手一杯にペッドボトルの水を抱えて部屋に戻ることにした。

プールサイドを通り部屋に戻っていると後ろから誰かが叫んでいる。

 

「へーーーーーーーーーーーイ!!!」

 

もう考えるまでもなかった。

 

のび太だ。

 

そういえば約束の時間は22時。

行く気0だった私は完全にのび太との約束を忘れていた。

どうしよう。見つかってしまった。

とりあえず完全シカトを貫き通すか。

あいつは客じゃないからあそこからは入れないはずだ。

ただ振り返って目があってしまった。

忘れていたフリはもうできない。

その場はとりあえずのび太に手を振り返し部屋に戻った。

 

ヤバイ。どうしよう。

 

このままシカトしてなかったことにするか。

いやでも明日逆恨みされて面倒になるのはごめんだ。

もうこれ以上面倒はごめんだ。

今日だけのび太に付き合って明日からは予定があると伝えよう。

今日で終わりにしよう。

水を冷蔵庫に入れ、適当に着替えてのび太の元へ向かった。

 

「何だお前その格好?!今からクラブに行くんだぞ?もっとお洒落してこい!」

 

「いやこんな服しか持っていない。」

 

「ダメだな。ジャマイカではダンスに行くとくはお洒落すんのが当たり前なんだ。」

 

「そうなんだ。」

 

「まあいい。とりあえず車に乗れ!」

 

私はのび太の車に乗り込み夜中のキングストンへと繰り出した。

そしてこれが向こう一週間最後の外出になる。

 

殺風景なキングストンの夜道。

生暖かい乾いた空気の中、月明かりが野良犬と凸凹の道路を照らす。

日本では見たことのないレベルの貧困感が伝わってくる。

全く人が歩いていない。

これも後で知ったことだが、

ジャマイカでは現地民ですら夜道は歩かないらしい。

そして走り始めて15分ぐらい経った頃、

のび太は徐に車を止めた。

 

「ちょっとここで待ってろ。すぐ戻るから。」

 

そう言い残しのび太は車と私を置いてどこかへ行ってしまった。

それから約1時間。

のび太は全く帰ってこなかった。

人が一人もいないジャマイカのゲトーの路肩で私はただのび太を待っていた。

すると何軒か先の家からのび太が出てくる姿が見えた。

そこには女の姿も見えた。

玄関先でのび太は女にキスをし車に戻ってきた。

 

「悪い悪い。遅くなってしまった。」

 

「何やってたの?」

 

「あいつは俺の三番目の女なんだ。たまに抱いてやらないと怒るんだ。」

 

は?セックスしてたの?

今では理解できる日本人以外の価値観もこの頃はこんなことでも度肝を抜かれた。

クラブの前に車に連れを待たせてセックスしてくるってこいつ大分イカれてる。

 

「今日行くのはアサイラムっていうクラブだぞ!ジャマイカで唯一のファンシーなクラブだ!お前俺がいてよかったな!」

 

良かったのか悪かったのかは別にして、

確かにのび太がいなければそんなクラブ初日に行くことはなかっただろう。

それにのび太はよく考えたらいいやつかもしれない。

マイアミから流れでこいつに会ったから勝手なこっちの先入観が先行していただけで、

今のところただの陽気なジャマイカ人だ。

それにのび太って名前もきっと以前に日本人から教えてもらったんだろう。

こいつは信用してもいいのかも。

よく考えれば黒人全員が悪人な訳がない。

マイアミのバッドマインドが少しづづだが薄れていっていた。

 

それから車を走らせること20、30 分。

今自分がどこにいるかなんて全くわからない。

のび太の運転に身を任せキングストンの夜道をひたすら進んだ。

そのうちに“アサイラム”とデカデカと書かれた看板が見えた。

クラブの前には何件ものジャークチキンの出店が出ていて、

お洒落をしたジャマイカの若者達がクラブの周りに何百人もいる。

地面が揺れそうなぐらいのレゲエ特有のベースが響き、

リアルジャマイカ感に久々に興奮してきた。

きっと今日は楽しめる。

のび太もいるから何かあっても何とかなりそうだ。

見知らぬ地の見知らぬ場所。

現地人の連れほど頼りになるものはない。

一度は心を占領していた恐怖心も徐々に消えていくようだった。

 

「ここがアサイラムだ!すごい賑わいだろ?」

 

「うん、なんか少し元気になってきた。」

 

「そうか!じゃあ車止められる場所見つけるから少し廻るか。」

 

のび太はアサイラムを通り過ぎ、隣のブロックへ左折した。

キングストンは道を一本外れると景色が一変する。

さっきの賑わいの180度反対の景色がそこにはあった。

また人一人も歩いていないゲトー通り。

のび太はその通りを少し進んだ路肩に車を停めた。

何だかさっきまでと雰囲気が違う。

 

「着いたぞ。降りろ。」

 

「え?一緒に行くんじゃないの?」

 

「は?何で俺がいくんだ?俺は行かない。お前一人で行くんだよ。」

 

一人であんなギャング感全開の場所なんて行けるわけがない。

ただ黒人ってだけで怖いのにあんなとこ一人で行くなんて、

ネズミが猫の家をノックするようなもんだ。

 

「いやいや一人なら行きたくない。」

 

「じゃあ付き添い料払え。後ここまでのタクシー代は必ず払えよ。」

 

「いくら….?」

 

「タクシー代がUS100ドル。付き添い料がUS200ドル。帰りも送って欲しいならプラスUS100ドルだ。」

 

いくら何でも高すぎた。

さっきのホテルのバーで買った水も多分ぼったくりだが、

この値段はもはや脅しに近い。

 

「いやそんなお金払えない。そんなに持っていない….。」

 

さっきまで徐々に薄くなりつつあった黒人への恐怖心はこの時、

さっきの何倍にも膨れ上がっていた。

目も合わさず片手でハンドルを握りただ前を静かな目で見るのび太。

そして何も言わず車のセンターコンソールを開け、

同時に車の4ドア全てにロックをかけた。

 

 

車内密室のキングストンのゲトーの路肩。

背筋が凍りつくような光景が目の前にあった。

 

本当に終わったかもしれない。

 

今回はマジで殺される。

 

 

のび太は右手に刃渡り20センチほどのナイフを握りしめ私を直視していた。

 

 

中編 -完-

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主観

12th Aug 2020 by

たとえば。

 

「良い」と「悪い」

よく使う言葉に置き換えると

「カッコいい」と「ダサい」

 

この世の中を何千、何億回と飛び交っている言葉。

洋服や音楽の世界でも聞く機会も多いのかなと。

 

 

そこまで明確な線引きはありませんが、

もちろん私の中でも「カッコいい」と「ダサい」は少なからずある。

 

 

しかし、

 

 

私が思う「カッコいい」は、他人からすれば「ダサい」なんて事もある。その逆もしかり。

着る服のブランドや合わせ方、聞く音楽。

けれど私の「カッコいい」を押し付ける必要もなければ、他人の「カッコいい」を否定して良い理由も思いつかない。

 

勿論、私も人間なので良い物は共有したい、されたら興味を持つ。

性格や生き方。

音楽やファッションはそれをを体現するものだと私は思っている。

 

 

モチロン、ルーツやそのカルチャーを学ぶことは大事ですが、

その上で自由に「自分」を表現出来たらそれが一番素敵なの事なのです。

 

三十路を手前に考え方が変わってきた私でした。

 

SUMIKI

 

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